中国最大級のライブ配信サイト「闘魚」上場

中国の動画配信プラットフォーム「闘魚(douyu/ドウユウ)」を運営する武漢闘魚網絡科技が2019年7月、アメリカ市場に上場し、7億7500万ドル(約840億円)を調達した。

闘魚とは?

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闘魚を運営する武漢闘魚網絡科技は2014年湖北省武漢市に設立されたベンチャー企業で、社員の平均年齢は26歳。

https://www.douyu.com/

闘魚のアクティブユーザー数は2019年時点で1.5億人、2018年の総収入は36億5400万元(約577億6790万円)と、中国国内最大規模の動画配信サービスである。

前身はAcFunという動画サイトのストリーミング事業。

2019年9月には三井物産と提携して、日本で事業を開始するとしている。

中国の巨大ストリーミング動画市場

闘魚のメインコンテンツは、生放送「直播」で、「主播」と呼ばれる動画配信者によるゲームの実況配信が人気だ。視聴者はコメントを投稿するほか、好きな配信者にギフティング(投げ銭)をして支援することができる。

このギフティング収益は配信者と闘魚とで折半するが、これが同社の大きな収入源となっている。

人気配信者は「網紅(ワンホン)」と呼ばれ、中には年間数憶円稼ぐ人もいるという。

ゲーム配信が人気

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サイト内のカテゴリには、遊戯競技(eスポーツ)や、移動遊戯(モバイルゲーム)といったゲーム系のコンテンツが目立つ。

特に、アメリカ発の世界的人気ゲーム「英雄联盟」リーグ・オブ・レジェンド(League of Legends)や、韓国のシューティングゲーム「穿越火線」(クロスファイア)、中国のゲームとしては騰訊控股(テンセント)の「王者栄耀」なども人気がある。

ほかにも、美人な配信者たちが歌やダンスを披露したり、日常生活をみせる「顔値」カテゴリも。顔値とは、顔面偏差値、つまり美女度、イケメン度のこと。

競争は激化、ECからの参入も

テンセントは、闘魚の株式の4割を保有するほか、2018年5月にやはりアメリカ市場に上場した動画サイト「虎牙(Huya)」にも出資している。

快調に見えるライブストリーミング市場だが、一方で、中国の不動産大手・大連万達(ワンダグループ)董事長の子息が創業した「熊猫直播」(Panda TV)が資金不足でサービスを終了するなど、生き残りが厳しいことも伺える。

ショート動画ストリーミングサービスのTikTokや、快手(Kwai)もライブ動画サービスを開始しているほか、ECのライブ配信「ライブコマース」が注目を集めている。

これは、テレビショッピングのライブ放送版ともいえるもので、視聴者は配信者と双方向にコミュニケーションを取りながら、商品の購入を検討できる。

アリババ傘下のタオバオが展開する「淘宝直播」や、京東(ジンドン)の「京東直播」がある。

ライブ配信サービスの勝者といえる闘魚も、今後ライブ動画サービスのみで勝負するのは厳しいのでは、との見方もある。

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