車販売にもニューリテールの波?

 中国5大自動車メーカーの一つである「奇瑞(Chery)」が初のニューリテール向け車種「瑞虎7 i」をアリババが運営するECサイト「天猫(Tmall)」で発売した。これは天猫と傘下の共同購入プラットフォーム「聚划算(ジュウホワスアン)」が期間限定で行った「天猫聚划算99セール」に伴う実験的な試みと見られる。

【ニューリテール(新小売)】Eコマース(ネット通販)などから得た性別・年齢・職業・好み・収入などの顧客情報を活用してリアル店舗での販売を効率化、またはリアル店舗での商品体験からネット販売の成約率を上げる小売戦略。中国語では「新零售(シンリンショウ)」。

 客は天猫のサイトで手付金を払い注文、その後予約した日に最寄りの奇瑞ディーラーで車を受け取るという流れだが、ユーザーから見た一番の魅力は大幅なディスカウントだ。

 具体的には、奇瑞「瑞虎(Tiggo)7 i」は標準価格11.58万元(約174万円)だが、9月9日〜10日の「99セール」期間中は10.5万元(約157万円)の特別価格に設定。同時「天猫99」の割引クーポンキャンペーンに参加することでオンラインクーポンが使えて、さらに9,000元(約13.5万円)が割り引かれる。つまり合計1.98万元(約30万円)のディスカウントとなり、9.6万元(約144万円)で購入できたという。大まかな販売の流れは以下の通り。

  1. オンラインクーポンを受け取る
  2. オンラインで手付金を払う
  3. 14日以内にディーラーへ行き注文を確定させる
  4. ディーラーから30日以内に納車のお知らせ
  5. ディーラーで納車と残金支払い

 瑞虎7 iは奇瑞自動車のニューリテール向けとして発売された初めての車種で、1.5 Tエンジンを搭載し、国の6項目の排出基準を満たし、瑞虎7をベースに様々な装備でアップグレードされたものだ。発売の2ヶ月間、「ニューリテール」で車を買うスタイルは若者からも好評をだったという。

 奇瑞と天猫がこのような新しい販売モデルを共同で構築した背景には、車販売のプロセス効率化という狙いがある。

 2019年初めから、奇瑞は多くの自動車のニューリテールプラットフォームと提携し、ユーザーのビッグデータ、AIなどのリソースをまとめ上げ、ユーザーの車購入体験の改善を目指し、インターネットを活用した新しい小売モデルと販売ルートを開拓してきた。

 ブランド、支払い、在庫、集客、購入シーン、スマート化などの点でオフラインの販売ルートをパワーアップさせたことで、奇瑞の「ニューリテール」は従来のディーラーがカバーできなかった購入者のペインポイントを全面的に解決しただけでなく、ユーザーにより便利でわかりやすい車購入体験の提供を可能にしたという。2019年1〜7月には、自動車市場全体の下振れ傾向において、奇瑞グループの販売台数は引き続き急速な伸びを維持し、累計37.3万台を販売した。そのうち、オリジナルブランドの販売台数は32.7万台で、前年同期比6.2%増とした。今回の奇瑞自動車&天猫タッグは、年末の販売台数を力強く後押しするだろう。

<参考サイト>
https://www.toutiao.com/a6730857395372687875/

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