服を買わなくなってきた中国?

 中国メディア・中国消費者報は、衣料品と布の販売量にはここ数年減少しており、全国の大手小売企業の衣料品販売量も下落傾向にあると報道した。これにはレンタルサービスや中古品売買アプリといった新サービスの登場と、アパレル商品の価格上昇という2つの要因があると見られている。

服を買うのはショップだけ?

 北京の会社員、王さんは昨年から服をほとんど買わなくなった。「レンタルにしたら、安くいろんな服が着られる上に、服を整理する手間もなくなりました」。王さんによると、デパートで気に入った服を買うと、数百元〜1000元(数千円〜1万5000円)はかかり、タンスの肥やしが増えるばかりでもったいないと思ったという。

 最近、登場した服のレンタルサービスは種類が多くて、価格も手頃だ。特にドレスなどの特別な服は、普段着る機会も少なく借りた方が節約になる。

 続々とリリースされる服レンタルアプリやミニプログラムから、各種中古ファッションのオフライン店舗、オンラインの売買プラットフォーム、専門店まで、人々は着飾るための様々な手段を探っている。新品の服を買うのはもはや唯一の選択肢ではない。

1年で販売量が25%減

 中国国家統計局のデータによると、2017年第4四半期から衣料品と布の販売量は前年同期と比べ下落している。そのうち衣料品の2018年販売量は540.6億件で、2017年の719.1億件から24.8%減少した。

 さらに消費者が服を買うのはもっと少ない。中国商業連合会と中華全国商業情報センターが発表した中国市場商品販売統計によると、2018年には全国の大手小売企業の衣料品販売量は前年比4.2%下落した。主要品目では、スポーツウェアの販売量は前年同期比プラス成長を実現したのを除き、他の衣料品の販売量は前年同期に及ばなかった。

 消費支出の全体の中で、人々が衣料品に使う割合も小さくなっている。国家統計局のデータによると、2018年には全国の住民一人当たりの衣料品消費支出は1289元(約2万円)で、前年同期比4.1%増。

 しかし同年の住民一人当たりの消費支出全体は6.2%伸びており、生活用品やサービス、交通・通信、教育・文化娯楽、医療保険類の支出は衣料品の支出よりも増大している。

販売量減でも売上増

 なぜ衣料品の販売量が落ちているのに、消費者がそれに使うお金は減っておらず、衣料品の消費支出は増えているのか?

 2018年アパレル類商品の販売額は前年比8.5%増、2018年全国の大手小売企業の衣料品販売額も前年比0.99%伸びた。販売量が減少したにも関わらず、売上額も消費支出も増加したということは、単価が上昇したことを意味する。

 中華全国商業情報センターの統計によると、2018年アパレル消費価格は累計1.4%上昇。大手小売企業の衣料品単価も5.3%上昇している。そのうち、紳士服の販売単価は4.6%上昇し、婦人服は7.1%上昇、子供服は10.5%も上昇したという。

 ここから特に女性は普段着をレンタルやフリマアプリで安く手に入れて、こだわりたいアイテムにはお金をかけ、また子どもにも品質の良いものを着させている、という合理的なファッションの楽しみ方が推測できるのではないだろうか。

<参考サイト>
https://www.toutiao.com/a6736559607155524103/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です