国慶節の過ごし方2019(後編)

 2019年10月1日は国慶節(建国記念日)であるとともに、新中国成立70周年記念日だ。中国ではどのようなイベントがあり、人々はどのように過ごすのだろう。(前編からの続き)

5.観光旅行ラッシュ

 せっかくの連休ということで、少し遠くまで旅行する人が多い。国内の人気観光地だけでなく、海外も中国人観光客が一気に増える。中でも日本はここ数年で中国人観光客の国慶節連休人気ナンバーワン旅行先だ。中国大手旅行サイトCtripは、2019年の国慶節期間中のビザ発行数も日本が1位だと発表した。

2019年国慶節期間中のビザ発行数(Ctrip調査)。国名は左から日本、シンガポール、韓国、タイ、マレーシア、アメリカ、ベトナム、フィリピン、オーストラリア、イギリス

6.漫画・アニメーション展覧会が続々

中国は「2次元」文化の大きな消費国である。ゴールデンウィークはコミック関連のイベントが最も集中する時期の一つで、大勢の若者たちがこの時を待ちに待っている。この期間中にイベント会場近くへ行くと、グッズを手にしてはしゃいでいる若者、華やかなコスチュームを着用したコスプレイヤーなどが多く目撃できる。
(左:瀋陽ZMコミック・ゲームカーニバルのポスター)

7.特別な映画ジャンル——「国慶献礼映画」

 国慶節期間中に公開され、国慶節のために特別に製作される映画がある。近現代国内の歴史大事件など、感動的で壮大な物語が多い。今年の献礼映画は「私と私の祖国」(オリンピック招致など7人の名監督が記録する中国の歴史的瞬間)、「中国機長」(四川航空3U8633機が飛行中に副操縦士席側の窓ガラスに突然ヒビが入り外れてしまったものの、無事緊急着陸を成功させた奇跡)、「クライマーズ」(エベレストの北東陵から初めて登頂に成功した中国人登山家たちが祖国を敬愛する物語)。

映画「私と私の祖国」のポスター

8.学校・会社・社会団体ともに合唱イベント

 学生や会社員にとって、「愛国」をテーマに開催される合唱コンテストも国慶節によくあるイベントだ。中国では祖国への思いを込めた歌を「紅歌(ホングー)」と言い、国慶節の合唱の曲として人気である。公園などで民衆が自発的に合唱し始めることもよくあり、国慶節期間中はこういった歌を頻繁に耳にする時期でもある。

9.花火の打ち上げ

 日本のような祭りを兼ねた花火大会はないが、国慶節など重要な祝日には各都市が花火を打ち上げることが多い。北京は天安門広場、深圳は深圳湾など、各地の代表的なスポットで行うことが一般的だ。香港も通常であればヴィクトリア港で恒例の国慶節花火があるが、今年はデモが続いたため取り消しになったという。

長沙市橘子洲の花火リハーサル(湖南テレビより)

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