時速600キロ!高速リニアモーターカー実用化へ加速

 9月26日付の人民日報によると、中鉄第四探査設計院は、同院が設計した時速600〜1000km級のリニアモーターカー実験施設が、2020年湖北省で着工する見込みであることを明らかにした。

相次ぐリニアプロジェクト

 この高温超伝導リニア線は湖北省咸寧市で、2020年の着工を目指している、全長200km以上の実験設備を建設して、時速600〜1000km級のリニアモーターカーの実用化実験を行い、全体の技術システムを検証し、調整、運行上の安全を確認した上で、武漢、広州・深セン・香港方面へ延伸。港の方向は延びて、将来的には、北京―広州線の一部となる。広州延伸が開業すれば、武漢―広州間(約1000km)が片道2時間以内に短縮されるという。

 2019年9月24日、国家鉄道局は、時速400km級の高速軌道旅客列車システム、時速600km級の高速リニアモーターカーシステムなどの技術研究開発を計画していくと発表した。

 中国のリニアモーターカー技術の研究開発に伴い、次々と実用化プロジェクトが立ち上げられた。このうち時速100km級の長沙リニアモーターカーは2016年に開業、広東省清遠の時速100km級リニアモーターカーも2019年内に開通すると言われている。

 高速リニアモーターカーは「急発進・急停車」によりスピード優位性を発揮でき、中短距離の旅客輸送でも活躍する。巨大都市の市内通勤や隣接都市とのアクセスに活用することで、大都市の通勤効率を大幅に向上させ、都市間の「一体化」、「ボーダレス化」を促進する。

 高速交通機関では、1500km圏内なら高速リニアモーターカーが一番速い。専門家によると、北京―上海間を例にすると、搭乗待ち時間を加えて飛行機で約4.5時間、高速鉄道では約5.5時間、高速リニアモーターカーでは3.5時間程度だという。

ますます多くの国が高速リニア技術に注目

 また海外に目を向けると、高速リニアは新しい先端軌道交通技術として、その利点がますます多くの国から注目を集めている。ドイツや日本などの先進国はさまざまな技術路線を用いて独自のリニアモーターカーを開発している。

 日本の超伝導リニア技術は時速603 kmの試験速度を実現しており、ドイツのリニア技術の最高試験速度は時速505 kmに達している。また、上海には時速430kmの営業速度を誇る世界初の商用高速リニア線がすでに建設されている。しかし、時速600kmの高速リニアシステムと技術応用では中国はまだまだ遅れをとっている。

超高速走行の安全性は? 

 2019年5月23日、時速600キロの高速リニアモーターカーが青島で試験走行を開始した。その時ネットでは、「こんなにスピードが出ても脱線しないのか?」と話題になった。 

 しかし、この高速リニアは車体がレールを抱え込む形の「抱え込み式レール」を採用しているため、脱線のリスクはほぼないと言われる。けん引給電システムは地上に設置されており、分割電力供給を採用している。つまり同じ給電区間には1本の列車しか走行できないため、追突のリスクはほとんどない。

 さらにコスト面では、従来の車輪軌道列車と比べて、リニアモーターカーには車輪がなく、走行時に車輪とレールとの摩擦がないため、メンテナンスの頻度が比較的少なく、車体寿命においても低コストを実現している。

<参考サイト>
https://www.toutiao.com/a6741166940720464397/

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