アリババ、旬のタケノコ空輸作戦

 今年9月、アリババ傘下の生鮮スーパー「フーマー・フレッシュ(盒馬鮮生)」は、貴州産の細タケノコ(方竹笋)を発売し、国慶節の後まで店頭に並べた。物流の進歩により、新鮮な細タケノコが手に入るようになり、江蘇省、浙江省、上海ではすっかり「秋の味覚」となり、生鮮企業の競争が年々激しさを増している。

スーパー各社、輸送時間短縮に工夫

 細タケノコの鮮度を保つために、上海の多くの生鮮企業は水陸冷蔵輸送ネットワークを工夫して、産地から上海まで26時間輸送体制を確立したが、フーマーは更に高いコストをかけ、空輸により6時間で全国の店舗到着を実現させた。

各社がここまで鮮度にこだわるのには理由がある。

 貴州細タケノコは海抜1200~2500メートルの貴州大婁山から産出される貴州省の特産品だ。しかし鮮度を保つのが難しく、かつては都市部への輸送は非常に困難だった。生産者によると、常温で2日間以上運ばれると、タケノコは味が変わり、酸味が出るという。

 また以前は貴州省の冷蔵輸送のインフラが不足しており、CCTV(中国中央テレビ)の調べによると、農産物の輸送過程での損失は各産地で通常6~10%なのに対し、貴州の細タケノコは約55%もあったという。

 国慶節の期間中、上海の40店余りの大小スーパーは、一日に10トンも細タケノコを販売し、過去最高売上を達成した。ある生鮮企業の幹部によると、「我々の冷蔵輸送は管理が徹底されており、産地から上海まで20時間以上も品質を保つことができる。これにより私たちは損失を10%まで下げて、フーマーの空輸に対抗したい」と語る。

 物流コストは価格に反映されるため上海のスーパーの細タケノコはフーマーより安い。しかし、大きな販売実績を作ったのはフーマーの方だった。

鮮度=美味しさ=顧客体験

 上海の競合スーパーが細タケノコを売り始めた時、フーマーはすでに一週間前から全国の店舗で売っていた。フーマーの輸送過程で損失は8%で、はるかに業界の水準より低い。

 業界のやり方との一番の違いは、フーマーは生産者に摘み取った後まず4時間冷却してから、冷蔵輸送で出荷するよう要求していることだという。

 実際、中秋節、国慶節の期間、細タケノコはずっとフーマーの野菜の販売ランキングのトップ3に入っていた。

 「ユーザーのリピート率を見ると、6時間空輸の竹の子は、鮮度の面でお客様により良い体験を提供することができた」とアリババ仕入れ部門の于海洋氏は語る。

 上海のいろんなスーパーで買い物をした盒区房(※)に住む張さんは、「この季節にフーマーで新鮮な竹の子を買えるのがありがたい。味が繊細で柔らかい。ほとんど毎日買って食べる」と笑みを浮かべた。

【盒区房(フージューファン)】フーマー・フレッシュで配達サービスを提供してくれるエリア。およそ店舗から最速30分で届蹴られる範囲内だという。

 フーマーは、輸送時間を一日一晩から半日に短縮して生鮮農産物の物流効率化と顧客体験に対しての高い要求に応えた。販売ルートと決済方法の効率化だけでなく、品質への徹底したこだわりが、アリババがニューリテールで競合に勝ち続けるための一番の武器ではないだろうか?

<参考サイト>
https://3w.huanqiu.com/a/68c256/9CaKrnKne8k?agt=20&tt_group_id=6746784646933004807

画像は百度図片より

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