今一度味わいたい現代の「論語」—— ジャック・マー氏名言集(上)

中国最大のECサイトアリババグループ創業者、ジャック・マー(馬雲)氏が2019年9月10日をもって会長を退いた。

あれからもうすぐ2か月、ジャック・マー氏のいない「双11(11月11日)」のセールがやって来る。

同氏は近代中国の英雄として幅広い支持を集めるだけでなく、その発言もまた「現代版の論語」と評され、ひとたび口を開けば瞬く間にネット上に拡散された。

今回は、晩読書房より同氏の胸を打つ名言の一部を紹介したい。

1 最大の後悔

2001年、私はある間違いを犯した。17人の共同創業者たちにこう言ったことだ。「彼らが出世してもグループマネージャーまで、全副総裁は外部招聘する」

あれから10年。外部から招聘した人間だけが去っていき、かつてその能力を疑問視していた人間は皆副総裁や董事になった。

だから私は2つの信条を持っている。態度は能力以上に重要だということ、そして選択も同様に能力以上に重要だということだ!

2 考えを一つにはできないが、目標を一つにすることはできる。

考えを統一できるなどと絶対に信じないことだ、そんなことは不可能なのだから。

30%の人間からは永遠に信じてもらえない。自分のために同僚を働かせるな、同じ目標のために彼らを働かせるのだ。1つの同じ目標のもとに団結するということは、1人を取り囲んで団結するよりずっと簡単だ。

3 木を見るのが得意な者は森を見るのが総じて苦手

  1. わずか6分で孫正義に出資を決断させた私をすごいと言う人がいるが、実は彼が私を口説き落としたのだ。彼に会えるまで、私はシリコンバレーで少なくとも40回は面会拒否されたのだから。
  2. ビジネスとは、細部で勝ち、大枠で負けること。
  3. 「大枠(中国語で「格局」)」の「格」とは人格、「局」は心のことである。細部にこだわる者は一般的にこの大枠を捉えるのが苦手で、大枠を捉える者は細部に決してこだわらない。木も見て森も見る、それが才能溢れるということだ!

4 リーダーが従業員以上に必要なものとは

リーダーは永遠に部下と技能を比べてはならない。部下の方が間違いなく技能面で優れているのだから。もしリーダーの方が優れているようなら、それは間違った人材を選んだということである。

  1. (洞察力)従業員以上に本質や見通しを見極める。
  2. (度量)リーダーの心中はやり切れない気持ちで一杯、他人の許されないようなことも許すこと。
  3. (実力)失敗に耐える能力がより高いこと。

優秀なリーダーに求められる素質とは、つまり洞察力、度量、実力、これら3つだ。

5 中国のビジネスマンはどんなことがあっても「仕官の道」を行くな

  1. 金と権力の2つが絶対に衝突してはならず、役人になれば金持ちになりたがらないこと、ビジネスマンになれば決して権力を欲しがらないこと。これを死ぬまで忘れてはならない。
  2. 金と権力、この2つの衝突は火薬と雷管の衝突と同じだ。ぶつかり合うと必然的に爆発してしまう。
  3. 胡雪岩の悲哀は彼が「紅頂商人」だったことにある
  4. 中国のビジネスマンは決して「仕官の道」を行かないことだ。

胡雪岩 安徽省の績渓の出身で、清朝の末期に杭州で起業し上海にまで活動の範囲を広げる。当時、官商として巨万の富を得る一方、清朝政府に対する功績が認められる。官にしか認められていなかった紅頂の帽子と官服を、商人の身分で極少数の特例として拝領したことから、「紅頂商人」の呼称で呼ばれることが多い。(Wikipediaより)

6 若者が熟考すべき4つの大きな問題

  1. (失敗とは)あきらめることこそが最大の失敗だ。
  2. (強さとは)多くの苦難、悔しさ、やり切れなさを経験して初めて分かるもの。
  3. (職責とは)他人と比べてより勤勉で、より努力を惜しまず、より理想を持つこと、これこそが職責だ。
  4. バカは口達者、利口者は機転が利く、知恵者は心を砕く。

<(下)に続く>


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