ついにシャオミが日本へ!(上)

 中国IoT家電メーカー「シャオミ(小米)」が2020年、日本のスマートフォン市場に参入すると報じられた。スマホ分野では、サムスン、ファーウェイ、アップルに続く、世界シェア4位の「大物」の上陸に日本のIT業界は色めきだっている。

ユニコーンから上場へ

 シャオミは2010年北京で創業、翌年スマホ1号機「Mi-One」を発売し、そのデザイン、価格、性能で瞬く間にユーザーの心をつかんだ。その後も基本毎年1モデルを発表し、一時はファーウェイを抑えて中国スマホシェア1位になるなど、急成長。

 設立10年以内で時価総額10億ドルを超える非上場企業「ユニコーン」の仲間入り後、2018年には香港証券取引所に上場を果たした。設立10年に満たない企業にも関わらず、世界のスマホ市場で存在感を示すようになったのには、2つの要因が挙げられる。

低価格戦略

シャオミでは、当初価格を抑えるため、余計なコストの削減に努めた。最も大きいのが広告・販促費だ。不特定多数への情報拡散は無駄が多いと考え、新規参入にも関わらず広告を打たず、販売ルートはネットに絞った。

常識的に見れば、商品の存在さえも知られない恐れもある戦略だが、これにより実現した低価格と高性能、さらに“中国のアップル”と例えられることもあったシンプルで洗練されたデザインにより、まずは一部のスマホマニアを引きつけ、そこからの口コミで一般ユーザーへとシェアを広げた。

「ファンビジネス」と名付けられたこの戦略は、「米粉(シャオミファン)」という集団を作り、現在でも売り上げ、販促展開のベースとなっている。

高品質戦略

一般的に中国の製品は性能の点で国外はもちろん、国内からも評価されていなかった。シャオミはこれを打開することこそが躍進の足がかりだと考え、品質向上のための研究に注力した。

具体的には、世界的に評価されている日本の家電メーカーの製品を分解して、細部まで調査を行ったほか、信頼性の高いパーツを求め日本企業と商談を行うなど、「Made in Japan」のクオリティを目指して試行錯誤を行ったようだ。

実は現在、シャオミはスマホだけのメーカーではない。スマホを中心としたIoT領域にラインナップを広げている。

例えば、自宅の証明では壁のスイッチを押さなくてもスマホで光量を調節できる。スマホからエアコンや空気清浄機、加湿器を操作でき、フィルターが交換時期になったらスマホが知らせてくる。浄水器でさえもスマホと繋がり常に最適な状態を保つことができる。もちろん、テレビも外出先から録画でき、掃除ロボットに指示を送れば帰ったときにはホコリのない部屋で快適に過ごすことができる。

このIoTの製品展開によって、圧倒的なシェアを誇るサムスン、ファーウェイ、アップルの後塵を拝しながらも、独自の路線を切り開いているモデルがシャオミという会社の非常に注目すべきところだ。

<(下:エコシステムと5G)に続く>


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です