今さら人に聞けない、世界最大のECセール「W11」

 間も無く11月11日がやってくるが、中国の消費者にとっては1年でもっとも財布のひもが緩む日だ。この日、中国eコマース最大のセール「ダブルイレブン(双11)(W11)」が行われる。

 始まりは2009年にアリババがECサイト「淘宝商城(タオバオシャンチャン/現在は天猫Tモール」で行ったセール。元々、11月11日は「1」を独身者に見立てた「光棍節(グアングンジエ/独身の日)」という記念日(光棍=独身者※諸説あり)があり、現アリババCEOのダニエル・チャン(張勇)が「独身者は孤独。その独身者の日こそ私たちはショッピングの楽しみを提供しよう」と発案したことに由来する。10月の国慶節(建国記念日)の大型連休と12月のクリスマスに挟まれて特にイベントがなく、冬支度を始める11月の消費を刺激する戦略という見方もある。

 初年度はわずか27店の参加だったが、それでもサイト全体の売上は平日の数倍になった。翌年は11日に日付が変わった途端、通常の3倍、夜が明けても数倍の取引量が続き、23時59分のセール終了間際にはシステムがダウンしそうになった(『アント・フィナンシャルの成功法則』P.135~139)。この2010年の売上は9億元(約148億円)、その後も伸び続け2018年は2135億元(約3.5兆円)にまで拡大している。

 また、今では京東(ジンドン/JD.com)など同業他社でも大セールを展開し、世界最大のショッピングイベントとしてグローバルに注目を集めるようにもなった。

 アリババでは10日夜から前夜祭を開催し、午前0時に向けてカウントダウンを行い、日付が変わると同時に大型スクリーンに表示された売上額が急増するのを見て盛り上がるのが近年の恒例となっている。ちなみに2018年のゲストはリン・チーリン、ジェイ・チョウなど中華圏のトップスターのほか、マライア・キャリー、デビッド・ベッカム、コービー・ブライアントなど世界的な大物有名人も。日本からは芸人の渡辺直美が出演している。


W11の熱狂を知るなら

アリペイ(支付宝)を運営する「アント・フィナンシャル」の歴史のなかで、W11の成り立ちを詳しく紹介しています。

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