今さら人に聞けない「ウィーチャット」とは?

 中国の大手IT企業・テンセント(騰訊科技)が2011年にサービスを開始したスマホアプリ「微信(WeChat)」のこと。もともと同社はゲーム事業で成長し、1999年にリリースしたインスタントメッセンジャーソフト「QQ」で莫大な数のユーザーを獲得。これの発展形としてメッセージ機能にSNSを加え、「LINE」によく似たアプリを開発したことから始まった。

さらに、2013年にはQRコードを読み込むことで決済を行う機能「ウィーチャットペイ(微信支付)」を搭載。ユーザーは買い物時にアプリを起動し、店の二次元コードを読み取ったり、アプリ内に表示したQRコードを読み取ってもらったりすることで支払いできるようになった。

 先にリリースしていたECサイトでの支払いを安全に行うアリババ・グループの「アリペイ(支付宝) 」と比べて、リアル店舗でもスマホさえあれば支払いができることで、一時は消費市場を席巻。日常の買い物に革命を起こした。

 のちにアリペイもQRコード決済ができるアプリをリリースし、現在では市場を二分。どちらも中国人にとってなくてはならない決済手段となっている。

 そのほか、ミニプログラム(小程序)という、いわばアプリ内アプリのような機能も見逃せない。ユーザーは乗換検索やレストラン予約などの自分がよく使うミニプログラムを追加することで、ウィーチャットアプリを使いながらスムーズに多くのサービスページに移動できる。これはウィーチャットのSNSと連動し、ユーザーの行動データ収集やそれに合わせた広告表示に役立っている。

 2018年の時点でウィーチャットのアクティブユーザー数が10億人を突破、その約半数である6億人がウィーチャットペイを利用している。

 アリペイ同様チャージには中国の銀行口座が必要で、日本人が利用するにはややハードルが高かったが、アリペイの「Tour Pass」ミニプログラムのリリースに伴い、短期滞在者にも利用を開放する方向で検討が進められているという。


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