これがシャオミ家電!体験会レポート④

 11月24日、東京・墨田区にあるTJC株式会社で「製品体験会」というイベントが行われた。同社が正規代理店として扱っている中国のIoT家電メーカー「シャオミ(小米科技)」の製品を実際に触れるチャンスがほぼない日本の消費者に体験してもらおうという試みだ。

 弊社(中信出版日本)では書籍『シャオミのすべて』を始め、このサイトでも著者インタビューやシャオミ関連のニュースを度々紹介してきた。またシャオミが来年、日本でスマホの発売を予定しているというニュースも話題になった。

 しかし、シャオミの製品とはどのようなものなのか全く知らない方がほとんどなのではないだろうか?中には中国メーカーの家電にマイナスイメージを持っている方さえいるかもしれない。今回は、「TJC体験会」で参加して、実際に見たり触れてきたシャオミ製品をレポートしたいと思う。

(前回:これがシャオミ家電!体験レポート③)

ミージャ 炊飯器

この日、唯一の調理家電としてシャオミ「米家(ミージャ)」ブランドの炊飯器が展示されていた。
 数年前までは訪日中国人観光客が「爆買い」する商品に炊飯器が多かったが、それもそのはず中国メーカーの炊飯器では美味しく炊けなかったから。このことに目をつけ、日本メーカーのような炊飯器の開発に乗り出したのが、シャオミのエコシステム企業「純米(スンミ)」だ。

日本発のテクノロジーが盛り込まれたシャオミの炊飯器

 高いクオリティを実現するために、同社はかつて三洋電機で「おどり炊き」を開発した内藤毅氏がスンミに迎えたという逸話がある。さらにデザインについても、シャオミから細かい要望があったといい、時間の表示などもスイッチを入れると上面に浮かび上がるようになっていたり、スマホアプリからの操作によりボタンを2つに絞るなど、シンプルな美しさが追求されている。

スマホアプリで外出先からでも炊飯スイッチを入れられる

ナインボット

 ここまで実用的な製品ばかりを紹介してきたが、これだけはレジャー的要素の強い製品かもしれない。
 一般的にセグウェイと呼ばれる「平行2輪車」だが、実はシャオミが業界大手として取り扱っている。なぜなら、米セグウェイ社は2015年にシャオミ・エコシステム企業「ninebot(ナインボット)」傘下に入り、翌年にはブランドも統合したから。現在は社名を「Segway-Ninebot」として、セグウェイをはじめとした、電動キックスケーターや電動ローラースケート、電動一輪車などを展開している。

体重移動で進路と速度をコントロールするが、最初は思うように進まない

 この日展示されていたのが、セグウェイに取り付けて遊ぶゴーカートキット。セグウェイを動力として車体後部にセットすれば、本格的なゴーカートに早変わり。最高時速8km/h、18km/h、24km/hと3段階に設定できるため、子供も大人も幅広く楽しむことができる。ちなみに24km/hというとあまり速くなさそうに思えるが、視点が低いゴーカートではかなりのスピード感を味わえる。

 同社のモビリティ製品は、交通安全への配慮から日本ではまだ公道での走行が認められていないが、環境に優しい移動手段として欧米などで広がる傾向にあり、日本でも法整備される日が待たれる。

ゴーカートキットをセットする様子(日本の公道では走行できません)

 4回にわたり、TCJ体験会で見たシャオミ製品を紹介してきたが、取材をしながら思い出した言葉がある。『シャオミのすべて』著者の洪華氏が言った「(一部の日本製品は)ユーザーのことを無視していませんか」だ。(『シャオミのすべて』著者インタビュー③
 スマホから始まり、10年足らずで数多くのIoT家電を展開するようになったシャオミが支持されるのは、ユーザーにとってのメリットを追求しているからではないか。どの商品を取っても生活の中で感じる不便を解決するように考えられており、しかも購入しやすい価格に設定してある。確かに最先端の技術で作られた最高の製品は素晴らしいが、それで生活が劇的に変わるようなことはあまりないように思う。
 シャオミは日本製品から多くを学んできたというが、現在は日本メーカーがシャオミに学ぶことがあるのではないだろうか。

(連載終わり)

TJC株式会社 https://www.tjc-jp.com/index.html
StarQ Online Shop https://www.starq-online.com/
<参考サイト>
https://business.nikkei.com/atcl/report/15/110879/082500421/?P=4
http://www.ninebot.cn

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