大手ECが続々導入、ライブコマースの販売力(上)

 中国メディア「中国網」はネットショッピング業界の最新トレンドとして、「ライブコマース」と呼ばれる「ライブ動画配信+販売」モデルを紹介した。

 以前からネットインフルエンサーにより注目されており、先日のネットショッピングイベント「W 11(双十一)」でもECを展開する各大手ネット企業、アリババ、京東(ジンドン)をはじめ、ショート動画アプリの「快手(クァイショウ)」、住宅リフォームECの「土巴兔(トゥバトゥ)」などが取り入れ、その強力な販売力を大いに発揮した。

ネット企業が新しい販売ルートを独占する

 W11では、過去11年間右肩上がりで売り上げ額が伸びている。今年もTmall(天猫)の総売り上げ額は2684億元(4兆円強)に達し、最大の競合であるJD.com(京東)の累計注文額も2044億元(3兆円強)を超え、いずれも過去最高を更新した。この好調の背景にあるのが、地方都市ユーザーの参加とライブコマースだ。

 今年のタオバオ(淘宝)ライブ配信には多くの国際的なスターが参加。Tmallが発表したデータによると、W11開始前の9時間でライブ配信から入った注文は100億元(約1500億円)以上、50%超のショップはライブ動画を通じて売り上げを更新した。

 JD.comのデータによると、10月18日〜11月10日のメインページを訪れた新規ユーザーのうち40%近くがライブ配信を行っている共同購入サイトから来ている。

 土巴兔の統計データによると、生放送購入とサプライチェーンと結合し、建材注文はハイペースな伸びを維持。11月下旬に開催されたライブコマースだけで、取引額は5000万元(約7.5億円)を超えたという。

 タオバオ・Tmall総裁の蒋凡氏によると「ライブ配信スタイルはすでにW11での販売手法の主流になった。Tmallには10万のブランドショップがライブ配信を通じて消費者とコミュニケーションしている」という。

 特に化粧品はライブコマースで最大の恩恵を受ける業界だ。統計によると、今年のW11で化粧品はTmallでボリューム、伸び率ともに最大のジャンルとなっている。実際、Tmall化粧品ブランドTOP 10のうち、ロレアル、エスティローダー、ランコムの売上高はたった半日で10億元(約150億元)を突破した。その原因として、化粧品は他人から得た情報が影響力を持つ商品のため、新規ユーザーを獲得するにはライブコマースが相性のいい手法であると分析している。

 「土巴兔」もリフォームという専門分野で先駆けてライブコマースを開始。同社の聶金津副総裁は「ライブコマースという新しい手法と土巴兔プラットフォームの結合は、リフォーム業界に大きな変革をもたらした」と手応えを語る。

 多くのネット企業の注目を集める生放送販売だが、ショート動画アプリの「快手」は彼ら以上に重視している。11月下旬の広州モーターショーでは快手アプリの中の「快説車チャンネル」が発表された。自動車の詳しいスペックとともに、「ブランドページ」「ブランドマトリックス」「ブランド指数」など多角的な情報で業界にソリューションを与えるという。

<(下)に続く>


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です