2019年ネット流行語TOP10

 上海文化出版社の月刊誌「咬文嚼字」編集部が2019年のネット流行語TOP10を発表した。なお、記事内容は一部省略、意見・見解は全て「咬文嚼字」編集部のものであることを予めご了承いただきたい。

「文明互鑒」=文明の学び合い

 お互いを鑑(かがみ)として直視し学び合うという意味から、世界中の異なる文明間で交流を強化していこうという主張で使われるようになった。

 2014年、習近平主席がユネスコ本部で「文明は交流によって多彩になり、互いを鑑として豊かになる」と講演して以来、重要な場面でこの「文明交流相互鑑」の主張を広めている。

 2019年5月15日のアジア文明対話大会の開会式でも「文明は多様に交流し、交流によって互いに戒め合い、相互の鑑によって発展している」と強調し、多くの中国メディアで取り上げられた。

「区塊鍵」=ブロックチェーン

 IT分野の用語。データベースを共有し、そこに保存されているデータは「偽造不可能」「全行程の痕跡」「追跡可能」「公開透明」「集団メンテナンス」などの特徴を持っており、高い信頼性を確保。ビットコインなどの中核技術を原型としている。

 2019年1月、国家インターネット弁公室は「ブロックチェーン情報サービス管理規定」を発表、10月には習近平総書記が党勉強会で「ブロックチェーンを核心技術として、自主的な創造の重要な突破口とする」「ブロックチェーン技術と産業革新の発展を加速する」と強調した。

「硬核」=すごい、素晴らしい

英語の「Hardcore」の直訳で本来は力強く激しいリズムのラップのスタイルを指す言葉。そこから高難易度のゲームのような「マニア向けの一定の難しさと楽しむハードルがあるもの」を指す意味になった。

 ここ数年はその意味はさらに変化しシンプルに「とてもすごい」、「とても勇敢」「とても頑固」という意味で使われている。例えば「硬核ルール」「硬核ママ」「硬核な趣味」「硬核な人生」など。

 年初の映画「流浪する地球」のヒットで「硬核(すごい)科学」の議論がネット上で起き、「硬核」ブームは一層盛り上がった。

「融梗」=真似されやすいアイデア

 「梗」はギャグを表す「哏」に由来し、作品における笑いのポイント、物語の筋書き、一コマ、アイデアなども表すことから、「融梗」は「他人の良いアイデアを自分の作品に融合させる」という意味になった。

 この数年、多くの文芸作品が盗作の疑いでネット上では「融梗」について様々な意見が交わされた。しかし「正当な参考」なのか、「違法コピー」なのか基準がはっきりせず、意見がまとまることはなかった。

 最近も10月末のヒット映画「少年の君」の原作小説が、東野圭吾さんの数作品を「融梗」したものだと暴露され、ネットユーザーの間で話題になっている。

 著名な歴史学者の易中天さんはSNSのウェイボー(微博)で「一部の天才でない限り、何も参考にしない作家は極めて少ない。要は雑な模倣して盗作となるか、それともクリエイティブに利用して自分の作品のように見せるかの問題だ」とコメントして「融梗」が再び注目した

映画「少年の君」原作の盗作疑惑を解説する番組

「道路千万条、安全第一条」=道路は千万本あるが、安全は一番大事

 春節に公開された大ヒット映画「流転の地球」で繰り返し使われた名セリフ。劇中「道路は千万本あるが、安全は一番大事。運転ルールを守らず、身内が2人涙を流した」という安全運転のメッセージが多くの人々の共感を得た。

 その後、これをもじった「○○千万条、○○第一条」が流行った。例えば、「健康千万条、睡眠第一条」「スキンケア千万条、科学第一条」、「お祝い千万条、健康第一条」など。

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