変わりつつあるEC、次に来るモデルは?

 現在の中国では、オフライン小売業界の発展に悲観的で、売上額も年々縮小傾向にある一方でオンライン小売業界は急成長が続いている。これをリードするのがアリババ運営の「タオバオ(淘宝)」「Tmall(天猫)」、ジンドン(京東)運営の「JD.com」の大手ECサイトだ。

 彼らが力を入れるオンラインとオフラインが融合した販売手法「ニューリテール」は今年話題になったが、この発展形として語られ始めているのが「ソーシャル・ニューリテール」だ。

 「タオバオ」、「Tmall」、「JD.com」のような大手ECサイトは自らの巨大な集客力により、ECの爆発的な成長を実現した。

 この2年間でソーシャル小売の概念の広まりとネット上のコミュニケーションの発展により、今後ソーシャル販売が盛り上がっていくことは必然の流れだ。多くのECサイト上の経営者たちはソーシャル販売、ソーシャルECの必要性を知り、自ら累積したデータやユーザーをWeChat(微信)などのSNSに転送して、ユーザーとの接触、交流、ファンの活性化を進めている。

 しかし、オンライン小売業の発展は続いているものの、その成長速度はだんだん遅くなってきている。商品クオリティ、サービスレベルなどの問題も、ECモデルのリニューアルを後押しした。

ジャック・マー氏が提示した新モデル

 2016年のアリババ「雲栖」大会で、ジャック・マー(馬雲)氏は多くの聴衆前で、将来の小売業の発展モデルは「ソーシャル・ニューリテール」であると示した。ジャック・マー氏の一言で、ソーシャル・ニューリテールへの扉は開き、しばらくの間に次々とこれに関連する企業が現れた。

「雲栖」大会の後、ソーシャル・ニューリテールの看板を掲げた企業が無数に現れ、中国の小売市場に新たなシャッフルと構造変動が起った。

これと呼応して、ニューリテールの認識が十分でないために、自身の経営に重大な問題が生じてしまった企業や会社がたくさん現れた。このように、多くの企業が目指すニューリテールが発展する環境で経済利益の成長を実現するには、ソーシャル・ニューリテールとは何かを深く理解しなければならない。

ソーシャル・ニューリテールは、つまりSNSとメディアが手を結んだ小売モデルだ。しかし、このように一言で片付けられるほど簡単なものではないようだ。

1.プライベート・ドメイン集客

個人または企業の所有する集客リソースのこと。個人にとっては、自分の古くからの親友、企業にとっては長年にわたって取引してくれているお得意様などだろう。

オンライン小売業者はまずは「タオバオ」「Tmall「JD.com」などの大手ECサイトに出店することを選択する。主な目的はこれらの巨大な集客力を利用することだ。しかし、1点注意しなければならないのが。多くのショップの中で、すべての店が集客の助けを得られるわけではないということだ。新しいショップはアクセスゼロの可能性さえある。

しかし多くの場合、オンライン小売業界に入るという選択をした時点で、すでに一定数のユーザーの基礎を持っている。つまり、これが「プライベートドメイン集客」だ。あるいは一人一人が自分の「プライベートドメイン集客」を持っているとき、彼らが考えるべきことは、この部分を自分だけの「プライベートドメイン集客」として発展させ、拡充していけるかということだ。

2.コミュニティ運営

コミュニティ運営を簡単に言えば、SNSのグループを通じて、自分と長年交流しているユーザーに、有益な情報や良質なサービス提供すれば、彼らを顧客にすることができる。そして絶えず新しい顧客資源を開拓することによって、コミュニティを広げることができる。

以上の2つの名詞はソーシャル・ニューリテールについてもう一つの基本的な明確な定義がある:「プライベートドメイン集客」のリソースとSNSを利用して、コミュニティ運営を通じて、顧客の大幅増を実現する“新型”リテールモデルだ。

ソーシャル・ニューリテールとは

 ソーシャル・ニューリテールが2016年に示されてから現在までの3年間、ソーシャルリテールの発展モデルも次第に明らかになり、大きく分けて2種類に分けられる。

①純ECオンライン小売モデル
これは単純なオンライン販売モデルで、リアル店舗も倉庫も必要ない。必要なのは経営者、供給ルートと物流システムだけ。このようなモデルは、以前からメッセージアプリ「ウィーチャット(微信)」の中で流行していた「微商(ウェイシャン)」だとも言える。

②オンライン・オフラインの総合小売モデル
これは現段階のソーシャルニューリテールが良い方向に発展した経営モデルだ。オンラインショップ、オフラインショップ、オンラインオフラインの総合サービスは、オンライン注文、オフライン受け取り、仮想購入、リアル店舗での体験など、一体化を実現したものだ。

 このようなモデルは前に述べた純ECモデルとは全く違っている。顧客開拓では従来の手法だが、消費者により良い体験をもたらし、安心感をもたらしている。彼らはそこから経験を得て、自分の経営パターンの転換を実現することができる。

まとめ

 現在インターネットと5 Gの高速発展の時代では、人々はいつでもビッグデータを得られるが、ソーシャル・ニューリテールは、消費者に強い心理的暗示を与えた。消費者に不要な買い物情報を直接フィルタリングとおすすめをしてもらうことで、顧客は安心感が得られるということだ。また店側も高額な時間とコスト問題を解決できる。

 総合的に見れば、ソーシャル・ニューリテールは、ジャック・マーが言うところの未来の10年の新しいトレンドなのだ。

<参照サイト>
https://www.toutiao.com/a6768534373353390606/(原文:飛進科技)

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