「W12」食料品や日用雑貨も大幅な伸び

 中国メディア「TechWeb」によると、12月12日、オンライン食料雑貨店および配送プラットフォーム「京東到家」は、ネット通販イベント「W12(双十二)」プロモーション期間に、多くの実店舗型小売チェーンが参加したことにより、京東到家の売上高は前年比1.2倍に増加し、家具、衣類、輸入品、洗濯掃除用品、ベビー用品、家電の売上高は前年同期比2倍を超えたとするデータを発表した。

ネット購入の地方伝播、鮮明に

 データでは、今年のW 12プロモーションでは、京東到家は三線都市(注)とそれ以下の都市の売上高が前年比8.7倍増加。
 このうち福建省莆田、江蘇省鎮江、広東省珠海など以前からオンラインサービス開始していた都市では、売上高が前年比2.5倍。
 河南省新郷、湖南省婁底、広西省桂林、江蘇省塩城を代表とする半数以上が今年サービス開始したばかりの中小都市では、W12ピーク日の売上高は11月の1日平均より倍以上になった。
 中小都市のリアル店舗がデジタル化にシフトしたことで、あらゆるルートで発展の波が来ており、多くの「地方の若者」の大きくなる消費需要を満たしている。

<参考>
・一線都市:北京市、上海市、広州市、深セン市
・二線都市(一部):ハルビン市、長春市、大連市、済南市、徐州市、紹興市、厦門市、福州市
・三線都市(一部):洛陽市(713万人)、桂林市(534万人)、咸陽市(436万人)、宜昌市(416万人)、吉林市(415万人)、鎮江市(319万人)、フフホト市(311万人)、大慶市(293万人)
→一概には言えないが四線以下の都市はこれらよりも規模が小さい傾向にある。

 全国で消費力が最も高い都市である北京の市民が一番多く買う商品は、「青果」、「即日配達の冷蔵品」、「食用油・調味料・乳製品・飲料等」、「菓子類」だ。乳製品では地元ブランドの「三元」が市民から最も支持を受けている。
 トマト、ジャガイモ、香菜(パクチー)、長ネギ、サツマイモ、白菜(娃娃菜)、チシャ(油麦菜)、ニンジン、チンゲン菜(上海青)、ほうれん草は最も売れ筋の冬野菜だ。「王致和」ブランドの火鍋の素や「六必居」ブランドの芝麻醤など火鍋のタレ類もランキング入りした。また、長江デルタ地域の売上高は前年同期の1.8倍に達した。
 合肥、寧波、温州、揚州、南通、常州などの都市の売上高は去年と比べて倍増し、嘉興と鎮江の同時期の売上高はさらに3.6倍以上にまで伸びた。

京東グループの配送車両(Shutterstock)

中小都市の地元商店に影響か

 中小都市の消費者に最も人気のある商品ジャンルのトップ5は、「即日配達の冷蔵品」、「食用油・調味料・乳製品・飲料等」、「日用雑貨」、「青果」、「菓子類」と、「日用雑貨」以外は北京市民と同じだ。ちなみに牛乳、ティッシュ、野菜、ヨーグルト、コメは、中小都市の地元商店でよく売れる商品上位なので、普段近所の商店に買いに行っている物をネットで注文するようになってきていると思われる。
 大手小売企業の地方への進出により、地元で長年続いてきた商売がこの先大きな影響を受けるであろうことは日本の地方経済が経験してきたことと同様だろう。

<参照サイト>
https://www.toutiao.com/a6769441688873075214/
http://www.jddj.com/#/

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