地方高齢者のスポーツ関連消費が急増

 中国Webメディア「ebrun億邦動力」は、12月16日、アリババが運営するECサイト「Tmall(天猫)」が発表した「2019年運動消費動向レポート」によると、中国ではスポーツ愛好者が増えており、アリババが展開する各種プラットフォームにはすでに4億人のスポーツ愛好者が集まっていると報じた。最近1年間、消費者のスポーツへの支出が増えており、Tmallでの運動関連消費は昨年比40%増に迫る勢いだという。

 このレポートによると、二線都市、三線都市、四線都市と農村の“銀髪族”(「1950年代生まれ」の人群)は運動関連消費の増加率が最も高い人群で昨年比53.3%増。この数字は1990年代生まれの人群の36.5%増を上回る。“銀髪族”が参加したスポーツも様々で、「広場ダンス」のほかに、ヨガ、釣り、ジョギングなどに取り組む姿が多く見られるという。

広場ダンスの教本動画。中国の公園等の広場では中高年女性たちが集団でダンスをしている様子がよく見られる(guangchangwuより)

 とりわけ女性のスポーツ参加度の上昇は目立っている。Tmallでは、女性の消費者数は男性を上回っており、年間消費額も年々増え、2019年は昨年比38%増だ。Tmallでは女性を中心に5400万人以上の人がヨガ関連商品を購入した。

 運動関連消費額では、地方の中小都市が目を引く。データによると、Tmallでの運動関連消費額ランキングの上位10都市はそれぞれ遵義市(三線・貴州省)、福建省泉州市(二線・福建省)、ウルムチ市(三線・新疆ウイグル自治区)、金華市(二線・浙江省)、貴陽市(二線・貴州省)、昆明市(新一線・雲南省)、北京市(一線)、東営市(四線・山東省)、張家口市(四線・河北省)、包頭市(三線・内モンゴル自治区)で、三線都市と四線都市が4割を占めている。

<参考>
・一線都市:北京市、上海市、広州市、深セン市
・二線都市(一部):ハルビン市、長春市、大連市、済南市、徐州市、紹興市、厦門市、福州市
・三線都市(一部):洛陽市(713万人)、桂林市(534万人)、咸陽市(436万人)、宜昌市(416万人)、吉林市(415万人)、鎮江市(319万人)、フフホト市(311万人)、大慶市(293万人
 →一概には言えないが四線以下の都市はこれらよりも規模が小さい傾向にある。

 ジョギング、バスケットボール、サッカーなどの一般的なスポーツのほかに、人々のスポーツへの意欲も上昇している。過去1年間で5150万人が野球用品を購入し、730万人がスキー用品を購入したが、ボルダリングの消費は32%に達した。

 またスポーツとの関わりは、若者たちの「自撮り」の欲求も満たすようだ。多くの人がスポーツ用品を購入した後、自撮り棒、Vlogカメラ、美顔カメラなどの自撮りアイテムも購入する傾向がある。

 現在、Tmallはすでに100社以上のブランドと2020年東京オリンピックのマーケティング協力プランを策定した。今後も多くのブランドと手を結ぶ予定だという。

<参照サイト>
http://www.ebrun.com/20191216/364827.shtml?eb=hp_home_lcol_ls6

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