中国マメ知識「配車アプリDiDi」

 DiDi(ディーディー/滴滴出行)は、2012年に北京に設立されたスマホアプリでタクシーを呼び出せる配車サービスのこと。
 日本ではソフトバンクと合弁会社を作り、2018年にサービス開始。大阪、東京をはじめ、全国各地のタクシー会社と提携しながら着々とサービスエリアを拡大している。

 配車アプリで世界的に有名なのは米国のUber(ウーバー)だが、人口の多い中国を基盤とするDiDiは5億5,000万人のユーザーを抱えており、世界最大の配車サービスになった。
 日本ではタクシー事業者に限っての配車だが、中国・米国ではタクシー事業者の他に一般のドライバーの自家用車の配車もされるほか、他の乗客との相乗りという違いがある。

 配車アプリのサービスを簡潔にまとめると、アプリの地図上から乗車位置と目的地を入力すれば、システムが近くにいるドライバーとマッチングして、最短時間で迎えに来てくれる。車のタイプも選ぶことができ、支払いは到着と同時にオンラインで完了する。またアプリからドライバーの評価を行い公開されるため、問題のあるドライバーは自然と淘汰される仕組みだ。

 短期間で大成功をおさめたDiDiだが、最近は2つの問題に悩まされている。
一つ目は、ユーザーが新たに参入してきた競合サービスに乗り換えてしまう問題だ。DiDiはプロモーションでユーザーを獲得した後、値引きを止めるなど利益改善に力を入れた。しかし引き続き低価格を求めるユーザーたちは、また別のプロモーションを行う他社にスイッチしている状況がみられる。さらに、高収入が見込める競合サービスに移籍するドライバーも少なくない。

 二つ目は、管理が徹底されていない問題。過去には資格を持たないドライバーを採用したとして、罰金が科された事例も。上海のような都会では、市内で登録された車両のみが配車サービスを許されるにも関わらず、市外車両の違法使用もみられる。

 さらに大きな議論となったのは、乗客の安全問題。女性客への暴行事件が各地で発生したのをきっかけに、アプリに緊急通報をする機能が加えられた。ただ同様の事件は米国でも報告されており、一般のドライバーが自由に旅客運送事業に参入できてしまうことによる共通の問題点として世界中の同業者が対策に力を入れている。

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