中国マメ知識「紅包」

 中国では西暦の1月1日よりも春節(旧正月)の方で盛大に新年の祝う習慣がある。その時、目上の者から目下の者へ送るお金を「圧歳銭(ヤースイチェン)」と言い、そのお金を包む赤い紙のことを「紅包(ホンバオ)」と呼ぶ。

 日本のお年玉とよく似ているが、ホンバオは必ずしも親や親戚から子へ送るばかりではなく、上司から部下へ送るボーナス、お世話になった人への謝礼なども含まれる。

 2014年、大手IT企業「テンセント(騰訊)」がメッセージアプリ「ウィーチャット(微信)」でホンバオを送れるサービスを始めたところ、スマホ決済アプリ「ウィーチャットペイ(微信支付)のユーザーが一気に拡大。電子決済で先行していたアリババグループの「アリペイ(支付宝)」がスマホ決済で後塵を拝すことになり、中国人の関心を集めた。

 ウィーチャットペイで送るデジタルホンバオはアプリユーザー間で送り合うばかりではなく、グループチャットで誰かがアップしたホンバオをメンバー間で宝くじ感覚でランダムに受け取れたり、企業がユーザーにホンバオを配布するキャンペーンがあったりと、デジタルならではの面白さを秘めている。

 現在は、TikTokを運営するバイトダンスやバイドゥ(百度)など様々な企業が参入し、春節にはユーザー争奪のホンバオ戦争が巻き起こる。


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