ジャック・マー氏

ジャック・マー「校長の学校」設立へ

 中国メディア「新京報」によると昨年9月にアリババグループ会長を退任したジャック・マー(馬雲)氏が馬雲公益基金会の校長指導力フォーラムに姿を見せた。テーマ講演の中で「校長のための学校、校長の学習管理を助けるものが足りない」として、校長は企業家、CEOでなければならず、強力な指導力があってこそリソースを活用することができると考えていると語った。

 ジャック・マー氏はアリババ創業前に6年間英語教師をしていたが、教育を離れて何年も経っているため、あくまでも「素人の考え」だと強調。その上でここ数年、教育改革の差し迫った必要性を感じ、実行しなければ各個人、各家族が試されるような苦難に直面だろうとの見方を示した。

 今日の教育問題について彼は校長こそが肝心だと考えているという。国の未来は子供を見て、子供の未来は教育を見て、教育の鍵は小中学校の中にあり、小中学校の鍵は校長にある。彼は過去数年間の調査で、農村教師が離職する理由の多くは校長への不満だと判明したとして、校長の管理能力は学校と教師、学生の発展方向を決定するのだと主張。

 また彼は、一つの技術革命で多くの社会変革がもたらされると考えている。今日の教育システムは工場の組立ラインに送るための人材育成と同じように、サービス業でも人材育成をしている。しかし、過去20年間で人間はますます機械のようになり、この先20年で機械はますます人間のようになるだろう。デジタル時代にもし組立ラインに画一的な人材を送る必要がなかったら、校長はどのように育成するかを考えなければならない。

 勉強を教えることは校長なら熟達しているはずだが、校長という仕事は管理、財務、人心掌握も必要で、さらに未来、グローバル、大局的な視点も必要だ。校長とは学校における設計士で、2、30年先の発展、100年先のルールまでも考えなければならないという。

 これらを解決するために、ジャック・マー氏は師範大学(教育大学)と協力して「校長学校」を設立していることを明かした。企業の管理と学校の管理は共通するところが多いため、企業家の参加も歓迎している。

 フォーラムの間、彼は全国から集まった農村や都市の校長の発言にすべて耳を傾け、大量のメモに書き留めた。党教育部教師工作司司長の任友群(レン・ヨウチュン)氏が「三区三州」の基礎教育段階の教師不足にも言及し、派遣された非常勤教師の時間にも限りがあると語った時、ジャック・マー氏はスマホを取り出して写真を撮った。いわゆる「三区三州」とはチベット、新疆ウイグル自治区の4つの地州と4つの省、チベット区、甘粛省の夏州、四川省の凉山州と雲南省の怒江州を指し、深刻な貧困地区とされている。

 2019年9月10日、ジャック・マー氏はアリババ20周年パーティーでアリババグループ会長を退任することについて、「会長になったおかげで、引退を待たずに暇を得ることができた。まだ私は若い。教育、公益、環境保護全部やりたい。今後はもっとうまくやれるはずだ」と意気込みを語っていた。

<参照サイト>
http://www.bjnews.com.cn/wevideo/2020/01/06/670595.html
https://www.toutiao.com/a6778772883268174350/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です