伝統の正月飾りもネットで買う時代に

 中国の春節(旧正月)に玄関を飾る墨書が描かれた2枚の赤い紙「春聯(チュンリェン)」。この日本のしめ飾りや門松に当たる伝統的な装飾品が、アリババグループのECサイト「タオバオ(淘宝網)」「Tmall(天猫)」では飛ぶように売れているという。中国メディア「経済日報新聞」では、Tmallの正月セールで春聯は、ネットユーザー注目の商品になったと伝えた。

 データによると、たった半月で253万人のTmallユーザーが「春聯」というキーワードを検索し、春聯の販売量は去年の2倍となっているという。さらに注文生産の手書き春聯はデジタル時代に温もりが感じられると、特に20代前半の若者に人気がある。

春聯を書く様子(Youtube 熊彩雲より)

伝統的装飾も今や個性重視

 1992年生まれの王文傑さんはでシステム専攻を卒業後、東莞(広東省)で働く両親の面倒を見るために、広州での仕事を辞め、四年前にタオバオで春聯代筆サービスを始めた。彼は新年の幸せを願う春聯を人々の代わりに書く仕事が大変気に入ったという。

 彼は多彩な字体を模倣することができる。例えば、女性が好きな丸っぽい字、男性が好きな行楷体など、全てお手のものだ。年末が来るたび、タオバオでの春聯代筆の需要は激増し、最も多い時には、1日300枚以上、深夜3時までひたすら書き続けるという。

 タオバオにある彼のショップでは、顧客の半分以上が20代で、大学生や会社員が多い。春聯は願いや縁起の良い言葉が書かれた2枚1組の「対聯」からなるが、その内容は、多くが結婚相手との出会いや合格祈願、抜け毛や持病が出ないようにといったものもあり、とても庶民的だ。景気が良いとされるねずみ年に伴い春聯の売り上げもとても良い。彼は「みなさんが春聯で自分の個性を表現するお手伝いができればと思っている」と笑顔で語った。

家の扉に貼られた伝統的な「春聯」

春聯は春節の新たなトレンドに

 「両親が毎年貼る春聯はだいぶ古いので、親戚たちが遊びにやってきた時には個性的なものを飾りたい。それを撮ってSNSにアップしたい」と20代半ばの会社員、楊麗さんは言う。彼女は大都会で働いており、実家に帰った途端に村の「麗ちゃん」に戻ってしまうのを嫌がる。若者は自分のやり方で故郷の人との距離を近づけるべきだと語る。楊さんと同じ考えの若者は多く、彼らはネット通販の春聯を「大衆的」だと特に好んでいる。

 例えば、淘宝や天猫では、プログラマーがユーモラスな春聯を発表し、どれも売れ行きが良い。コピーライターがどんどん個性化する以外に、今年は英語、音符、元素記号などを用いた多様な春聯も流行しており、特にクリエイティブなものは、若者からとても歓迎されている。

<参照サイト>
https://static.jingjiribao.cn/static/jjrbrss/3rsshtml/20200107/217279.html

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