中国人旅行客

2020年のインバウンド徹底予想(1)

最新インバウンド動向

 7月に東京五輪を控え、世界中の注目が日本に集まる2020年。世界中から大勢の訪日が予想され、すでに宿泊業を中心に受け入れ体制の整備が進んでいる。

 その訪日客の多くを占めるのが大陸からの中国人旅行者。日本政府観光局(JNTO)の最新統計によると、2019年11月までの訪日客総数2935万人のうち約3分の1にあたる888万人が中国からの旅行者だ。

 あの「爆買い」が流行語大賞になった2015年でさえ、年間総数1973万人うち中国人は499万人、つまり約4分の1程度だったのと比べると、どれだけ中国での日本旅行熱が高まっているかがわかるだろう。

 しかしこの数年、空港や銀座、秋葉原などへ行っても「爆買い」をしている観光客はあまり見られない。最近の中国人旅行者はいったい何を目的に日本へ来ているのだろうか?

 この特集では、日中の観光リソースを元に中国人旅行客の最新動向を探り、今年1年のインバウンド業界の見通しを予測してみたい。

そもそもなぜ増えているのか?

①人気のポイント
「Baidu経験」への投稿「なぜ多くの中国人旅行者が日本に行きたがるのか」によると、以下のように魅力ポイントを挙げている。
(https://jingyan.baidu.com/article/02027811dc5c325bcd9ce53a.html)

・テクノロジーが発達している
高度に発達していて、様々な施設が整っているおり、中国にはないものがたくさんある。しかも日本の友人は我々が思っているような意地悪ではなく、客を温かく迎えてくれる。

・距離が比較的近い
日本までの距離は比較的近い。多くの旅行者はまずは近いところを選ぶ。なぜなら距離を旅行の目的としており、日本は優先的なチョイスになる。

・製品の質が良い
モノが多いのに品質が良い、しかも、価格が安いもの多い。特に電子製品と家庭用品、化粧品などは、旅行客にとって非常に魅力的。日本食もとても美味しく、特に刺身は絶品だ。

・桜
観光資源がとても多い。桜は世界的に有名で、桜をテーマにした場所がとても多い。また温泉も非常に有名だ。たくさんの中国人旅行客はみんな温泉が好きで、非常に魅力的なコンテンツの一つだと言える。

・環境
環境はとても清潔で、日本に行ったことがある人はとてつもなく清潔だと口を揃えて言っている。路上を見ても基本的にゴミは見当たらず、マナー意識が非常に高いのだろう。

・買い物が安い
中国の平均収入が高くなったため、多くの人はショッピングを好むようになった。最も近い買い物スポットが日本で、それこそ日本旅行の最大の目的だ。

・富士山
登山が好き、運動が好きで富士山に登りに行く人はとても多い。富士山は日本の最高の旅行コンテンツの一つだと言える。富士山の美しい景色は言うまでもなく、もし桜が咲いている時期に行くとその景色の虜になるだろう。

②誘客戦略
 2019年は全国の多くの自治体が中国で訪日旅行キャンペーンなどPR活動に力を入れた。また国レベルでは昨年1月から個人査証発給要件の緩和が始まり、中国の訪日旅行客数がすべての月で同月過去最高を記録。航空会社でも日中両国の地方都市を発地とする新規就航や増便を行い、航空座席供給量増加のため前年を上回った。(JNTO「2019年12月推計値」より)

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