バイドゥ、AIで高精度体温測定

 新型コロナウイルス感染が世界的に広がっていることから、WHO(世界保健機関)は今週、武漢の新型肺炎について緊急事態宣言を発表した。これを受けて中国テックメディア「雷鋒網」は、ウイルスとの戦いの中で、各方面で全力を尽くし、感染拡大の抑制に努めているが、AI技術もまたその中でより多くの役割を果たしていると伝えた。

 2月1日、検索エンジンなどを展開する「百度(バイドゥ)」は人工知能(AI)の技術を新型のウイルス感染防止に投入していることを明らかにした。北京清河駅でのAIを使った多人数スピード体温測定システムだ。この駅は京張高速鉄道の始発駅の一つで、最大規模の駅でもあり、ピーク時には3万人の乗客が訪れるという。

 紹介によると、現在は鉄道駅、空港、地下鉄駅などの人が密集する公共の場所での体温測定方法には限界がある。例えば…

◼️非接触赤外線体温計
比較的精度が高いが、検査速度が遅く多くの人を長時間待たせることになりやすいため、濃厚接触から感染のリスクを高める。

◼️発熱者スクリーニング
モニターに映される映像で体温異常を感知ため大勢の人の通行を止めずに済むが、正確さには限界がある。

◼️AI能力を持つスマート検温システム
遠距離、広範囲、帽子やマスクなど着用で顔の特徴が少なすぎる場合には、正確な体温が測れない可能性がある。

 しかし、バイドゥのAI体温測定技術は、これらの問題をかなり解決した。この技術は人の顔の特徴的な箇所の検査と画像の赤外線の温度分析のアルゴリズムに基づいて、一定の面積内の人の額の温度を測定でき、たとえ帽子やマスクをしていてもすぐに感知できる。

 例えば、通路や重要エリア、固定ポイントにカメラを置いて、群衆の協力がなかったり協力が少なかったりする場合でも、カメラが画像1枚につき3〜5人の顔面温度を高速に測定し、しかも誤差差は0.05℃以内というシステムだ。

 体温が一定の値を超えている人に対して、システムは秒単位で警報を発令し、顔画像情報を提供し、スタッフの迅速な対処をサポートする。

駅は通行量が多いため、固定ポイントカメラで見落す可能性があるが、その場合スタッフはパソコンや携帯電話などのモバイル機器を使った非積極式巡回検査に切り替えることもできる。

 体温異常が発覚した人には、赤外線体温計を使って再度測定する。これにより正確なスクリーニングが保証されるともに、パトロールの効率も向上したという。さらに重要なのは、この解決方法によって、人件費が大幅に低減され、従業員の感染リスクも低減されていることだ。

AI業界のウイルス予防参入

 また、防犯カメラ開発企業「浙江大華」なども昨年、熱イメージ温度測定システムの開発に成功しており、遠距離、広範囲測定を実現している。さらに30℃~45℃の範囲で、温度測定の精度は0.3℃以内だという。

 新型コロナウイルスが発生した時、同社はすでにこのシステムを上海駅で使用したほか、上海虹橋国際空港と上海浦東国際空港での試用実験にも成功している。

 実際のところ、AI技術は数年前からウイルスの感染予防に応用されている。

 2016年、ジョージア大学、マッセー大学、カリフォルニア大学のチームが開発したAIモデルは、フィラメント状ウイルスの伝染予測に使用された。このウイルスは通常コウモリに感染するが、人間にも感染する。代表的なものにはエボラウイルスとマールブルグウイルスがある。AIモデルは57種類の異なる因子を総合して,どのタイプのコウモリがフィラメント状ウイルスを運ぶかを予測し,その精度は87%だった。

 2017年、シンガポールの「Saw Swee Hock公共衛生学院」と同国家環境局環境衛生研究所からの科学者がデング熱の発生を予測するAIアルゴリズムを開発した。その後、スタートアップ企業「Aime」も84%の正確さでデング熱発生の場所と時間を予測するツールを提供し始めた。

 現在、バイオ企業の「Metabiota」は米国の情報業界や国防総省と協力して、新型コロナウイルスに関する問題を処理しているという。

<参照サイト>
https://3w.huanqiu.com/a/15ea85/3wry6Q4IA19

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