【中国マメ知識】国内で言葉が通じない

 中国の行政区域には、23の省、5つの自治区、4つの直轄市がある。そして各地には固有の言葉があるが、方言のレベルではなく完全な外国語状態だ。たとえば、広東省で生まれ育った人に上海語で話しかけても、恐らく一言も伝わらない。中国で「普通話(プートンホァ)」という標準語が制定されたのはこうした事情からだ。

 そんな中国語の方言は、北から南の順番で、北方語(北方方言、東北方言など)、呉語(上海語など)、贛語(カンゴ)、湘語、閩語(ビンゴ/台湾語など)、客家語、粤語(広東語など)というように、大まかに7つに分類される。ちなみに、標準語のベースである北方語以外で、最も勢力が強いのは呉語である。

 若い世代、特に学校教育を受けた人は標準語を話せるが、地方ではまだ話せない人もいる。また都会でも社会生活で標準語を使っていても、家庭内の会話は方言で行われることが多い。その上、一つの省の中でも、山のこちらとあちらで言葉が全く通じないということは、今でも少なくない。

 これらの異なる言葉を結び付けるもの、それこそ漢字だ。発音が違っても表す文字は大抵一致し、これが広大な中国の文化を団結させている。ちなみに漢字は、簡体字と繁体字の2種類に分かれている。現在繁体字は、香港、マカオ及び台湾で使われているのみ。大陸は簡体字のみを使用しており、基本的に混用はできない。最近は簡体字に混ざって繁体字を使う広告コピーもあるが、単なるオシャレや演出のためと思われる。

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