中国のビール瓶はなぜ緑色なのか?

 最近、日本の居酒屋で瓶ビールを注文する人が珍しくなったが、中国の飲食店ではサーバーで注ぐ「生ビール」を出す店はまだまだ少なく、注文すると瓶ビールを出されるのが一般的だ。

 しかし中国を代表する青島ビールを始め、緑色の瓶の多くは緑色だ。東南アジアや欧米のビールの中にも緑色の瓶があるが、やはり茶色が主流のように思う。

 中国ニュースアプリ「新華網」では、中国のビール瓶はなぜ緑色なのかについて紹介している。

色付きビール瓶は伝統

 ビールの歴史は非常に長いが、ビールをガラス瓶に入れるようになったのは、19世紀の中期頃からだ。

 当時、人々は「ガラスとは緑色のものである」と強く思っていた。ビール瓶にかかわらず、インク瓶やのり入れ、窓ガラスに至ってもわずかに緑色だった。中国科学院物理研究所の曹乗榕博士は、「ガラス製造の技術は完璧ではなかった当時、原料の中にあるイオンの不純物を完璧に除去することが難しかったため、できるガラスは全て緑になってしまった」と説明する。

 その後ガラス製造技術が発達し、不純物を除去できるようになったが、コストが非常にかかり、精密さが求められないガラス製品にはそこまで手を掛ける価値はないとされた。しかし人々は緑色のガラスはビールの味の変化を防ぐことを発見したため、19世紀末には緑色のビール瓶を生産し始め、以後も受け継がれたとされたという。

緑色の瓶の復権

 1930年代になると、人々は茶色の瓶に入れると味の変化をさらに防げることを偶然発見した。曹博士は「茶色のガラスがビールに影響を与える光を通しにくいから」と説明する。

 太陽光の下にビールを放置すると臭みが発生する。研究で、臭みが出る原因はビール中のイソアルファ酸であるとわかっている。光が苦味成分であるリボフラビンの形成を助け、同時にイソアルファ酸がリボフラミンと反応して化合物を生成する。この化合物はイタチのおならのような匂いがする。

 茶色あるいは濃い色の瓶ならば、光の大部分を吸収でき、化学反応を防ぐことができる。そのため、ビールには茶色の瓶を使うことが多くなったのだ。

 しかし、第二次世界大戦以降、ある期間ヨーロッパで茶色い瓶の供給が追いつかず、有名ビール会社が再び緑色の瓶を使わざるをえなかった。この会社のビールの品質はとても良く、一時期緑色の瓶のビールは、高品質なビールの代名詞となった。また、多くのビール製造業者がこれにあやかり緑の瓶を使うようになった。

 曹博士は「この時代、冷蔵庫の普及と密封技術の進歩により茶色い瓶を使うことが高品質の証とは言えなくなった」と説明する。このような理由で、緑色のビール瓶が再び盛んに使われるようになった。

ガラスの色が変わる仕組み

  人々はガラスが緑に発色する秘密を解き明かした後、努力の末ガラス中の緑色を除去し、脱色に成功した。ガラスの脱色は「化学脱色」と「物理脱色」に分類される。

 曹博士は「科学脱色は、一般的には脱色剤の酸化作用の助けを借り、ガラスに有機物の濁った色を除去させ、さらに着色能力の強い酸化物を着色能力の低い酸化鉄に変化するさせるものです。物理脱色は、一般的にはガラス中に一定量の補色を生み出す着色剤を加えるものだ」と説明する。

 もしガラスに酸化鉄の染料による緑色が現れるのであれば、一般的な化学脱色方法ではガラス炉に向かって一定の比率の二酸化コバルトなどの酸化剤を加える。そうすると酸化剤が黄、紫、白に緑色を変化させ、しかもその染色能力は第一鉄よりも低いため、ガラスが無色透明に変化するのだ。

 同様に、無色のガラスにそれぞれの化合物に入れて、カラフルなガラスも作ることができる。たとえば、製鉄職人の着ける青いメガネ、これはまさにガラスの中に酸化コバルトが入っているためだ。紫色のガラスの中には二酸化マンガンが含まれている。有名なのは「金紅ガラス(参考:http://ur0.work/X8rq)」で、一般的には金の化合物を使って染料を生成している。

<参照サイト>
https://www.toutiao.com/a6769828715384799758/

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