2020年ゲーム業界の勢力図に変化はあるか?日本市場において注目すべき中国のゲーム関連企業

2018年、中国国内ではゲームをリリースするために必要な審査を約9カ月停止。新作ゲームをリリースできなくなったため、この穴を埋めるべく、多くの中国企業が新たな市場を求めて海外進出を加速させていきました。結果、この1、2年で日本をはじめとした海外で中国企業のゲームを目にすることや、プレイする機会が増えました。

今回は、日本市場でタイトルをリリースしている中国ゲーム企業の中から5社にフォーカス。各社の「これまで」と「これから」について考えてみたいと思います。

日本市場で注目すべき中国ゲーム関連企業

1.騰訊(テンセント)

代表タイトル
『Arena of Valor』
『PUBG MOBILE』
『和平精英』(中国国内のみ)
『コード:ドラゴンブラッド』

言わずと知れたテックジャイアント「騰訊(テンセント)」。同社のトークアプリWeChatは約11.6億という圧倒的な月間アクティブユーザー数を誇り、中国のキャッシュレス市場でもアリババのAliPayと双璧を成すWeChat Payのサービスを提供しています。

日本では目立った動きはあまりありませんが、同社は世界のゲーム業界でかなり大きな存在感を示しています。中国国内はもちろん、東南アジアやインド、2019年には北米市場においても一定の成功を収めています。また、同社は熾烈な中国ゲーム市場で人気タイトルを複数保持しているほか、『League of Legends』で知られるRiot Games(アメリカ)や『Clash of Clans』のSupercell(フィンランド)をはじめとした国内外のゲーム関連企業へ投資し、子会社化・関連会社化しており、規格外の巨大な勢力となっています。

中国国内で圧倒的な影響を持つ企業であるからか、政府の方針に素早く対応し、市場の秩序作りに取り組む動きも無視できません。いち早く年齢認証やプレイ時間制限などを取り入れたのはテンセントであり、このほかにもクラウドゲーミングの標準案の策定などにも取り組んでいます。

上記の代表タイトルのほかにも、テンセントは日本でタイトルを展開していますが、いずれも中国国内ほどの大ヒットには至っていません。東南アジアやインド、そして北米で流行したバトロワゲーム『PUBG MOBILE』※ですら、日本ではいち早くネットイースの『荒野行動』が受け入れられたため、大きく成功していないという現状です。(※『PUBG MOBILE』の日本展開はPUBG Corporationが担当) こうした状況で注目されるのが、2020年4月9日にリリースされたばかりの『コード:ドラゴンブラッド』。リリース直後にはApp Store、Google Playの無料ダウンロードランキングにおいて1位を獲得し、上々の滑り出しを見せています。なお、このタイトルのディベロッパーは祖龍娯楽という天津のゲーム会社で、テンセントはあくまでパブリッシャーという立場。とはいえ、日本でこのタイトルが受け入れられれば、テンセントは重要な日本市場でのマーケティングノウハウを得ることができます。テンセントの今後の日本市場における影響力を占うためにも、同タイトルが日本市場でどれほど受容されるかは注目しておくべき点といえるでしょう。

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