「音声コンテンツの価値を最大化する」シマラヤジャパンCEO 安陽氏に聞く過去・現在・未来

忙しい現代人は常にスマートフォンを片手に最新情報を収集し、様々な娯楽を享受しています。これにより企業はユーザーの可処分時間をどのように獲得していくか、試行錯誤しています。こうした中、単なる娯楽コンテンツではなく、「ためになる」コンテンツが注目を集めています。この代表格ともいえる音声配信プラットフォーム「himalaya」は、中国で成功を収めたのち日本に進出しました。今回、シマラヤジャパンに取材を依頼。これまでの歩み、これからの展望について同社CEO安陽氏にメールにてお聞きしました。

中国で設立、満を持して日本市場へ
--2012年に中国上海で設立してから日本進出の2017年まで、中国での歩みについてお聞かせください。
シマラヤジャパン提供

弊社の中国本社(以下、本社)は2012年に上海で設立され、今年で8年目に突入しました。上図は本社の沿革になりますが、設立よりユーザー数コンテンツ数ともに順調に伸ばし、現在中国でシェア率No.1の音声プラットフォームになりました。現在累計登録ユーザー数は6億を突破し、MAU(月間アクティブユーザー数)は1.2億を超えています。

会社の設立以来、中国の出版社やラジオ制作会社、声優事務所などとコラボしながら、音声クリエイターへサポート機能を提供し、自社独自でも音声コンテンツの制作とUGC(ユーザー生成コンテンツ)の募集を両軸で展開してきました。

日本に進出する前年(2016年)には、中国で「123知識祭り」(弊社が毎年12月3日に中国で行う音声コンテンツの販促イベント)を開催して課金機能を正式に展開し、音声コンテンツのマネタイズと音声市場のさらなる拡大の新たな可能性を探っています。

--2017年に満を持しての日本市場進出となりましたが、なぜ市場として日本を選んだのでしょうか?

日本市場を選んだのは、大きく分けて3つの理由があります。

1つ目は、日本と中国は地理的に近く、類似した文化的背景があり、コンテンツに対する理解について共通点多いため。実際に、弊社だけではなく、ゲーム会社やスマホアプリの会社などをはじめとした、中国のIT企業がグローバル展開をするうえで、日本を初めての海外拠点として展開するケースが多いんです。

2つ目は、これからの音声市場の「伸びしろ」が大きいと考えたから。弊社が世界各国の音声市場の状況を調査・研究したところ、先進国の中で、日本ではPodcastの認知や展開、またラジオ以外の音声サービスの聴取習慣や普及率などが若干弱かったんです。裏を返せば、これからの「伸びしろ」が期待できるということです。

3つ目が日本のユーザーには読書習慣が根付いており、なおかつコンテンツに対する課金意欲が高いから。日本のユーザーによるコンテンツへの課金総額は毎年世界のTOP3に入っています。そのため、オーディオブックを含む音声コンテンツの分野でも、マネタイズに大きな可能性があると考えました。

次ページ:コンテンツの種類とマネタイズの方法とは?

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