お賽銭もスマホでスキャン?中国のキャッシュレス事例5選

中国は日本よりキャッシュレス化が進んでいて、2大決済サービスと言われるアリババの「アリペイ(支付宝)」とテンセントの「ウィーチャットペイ(微信支付)」がモバイル決済シェアの90%以上を占めています(注1)。今回はキャッシュレス決済が実際どのように中国の生活に溶け込んでいるのかをご紹介します。

1.お賽銭

寺院などでお願い事をするとき、日本では財布からお賽銭用の小銭を取り出すのが一般的ですが、中国の寺院の多くではキャッシュレスを導入済み。わざわざ小銭を用意しなくても良いのは確かに便利ですが、賽銭箱の上や寺院の壁などにQRコード(注2)を掲示があるのは、神頼みとテクノロジーという正反対のものが混在している気がして少し違和感を感じますね。

2.結婚式のご祝儀

中国の結婚式に招かれたら、赤いご祝儀袋(紅包、ホンバオ)にお金を包み新郎新婦に渡すのが伝統ですが、ここでもキャッシュレス化が進んでいます。受付に設置されたQRコードをスキャンしたり、披露宴で新郎新婦がスキャナーを持ってテーブルを回ったりと取り入れ方は様々です。

3.駐車場

駐車場の支払いは、さらに進化しています。事前にウィーチャット(微信)内に車のナンバーを登録しておくとQRコードを読み取る必要すらなくゲートが開き、スムーズに駐車できます。出庫時も自動で感知され、ドライバーは何もすることなく支払いが完了。高速道路のETCのように数秒で完結します。駐車場は地下にあることも多く、電波が不安定。QRコードを読み取るにも時間がかかってしまうため、このような非接触での支払いの方が格段にスムーズです。現在はショッピングモールなど一部での導入に留まっていますが、今後全国的に普及していくのではないでしょうか。

4.公共料金

また、公共料金の支払いもウィーチャットペイ(微信支付)内で完結します。アプリ内に居住地を登録すれば電気代や水道代、ガス代の支払いも簡単。筆者は5年前まで中国に住んでいましたが、当時は電気代用のプリペイドカードにチャージしたり、定期的に来る徴収員に水道代を払ったりしていました。ウィーチャットペイでの支払い可能範囲はここ数年で急速に発達した印象です。その他、ETCやガソリン代、インターネットの通信費などの支払いも可能です。1つのアプリ内に履歴が残るので家計簿をつけるのにも便利です。

5.レストランでの注文

最近、筆者が実際に利用し感動したのがレストランでのQRコード注文です。席についたらQR コードをスキャンし、スマホで注文。あとは料理が運ばれてくるのを待つだけです。もちろんお会計もキャッシュレス。これなら中国語に自信がなくてもスムーズに注文できますし、忙しそうに働く店員さんを引き留める必要もなくなります。

キャッシュレス決済の今後

リサーチ会社iiMedia Reserchの調査によると、中国国内のキャッシュレス決済ユーザーは2018年時点で6.59億人、そのうち43.6%のユーザーは毎月の支払金額の75%以上をキャッシュレスで決済しています(注1)。この数字を見るとまだまだユーザーや利用金額の伸びしろを感じます。今後も「そんな使い方まで!?」と驚くようなサービスが出てくるのが楽しみですね。
【ライター:aichiyangrou】

(注1)艾媒报告|2019Q1 中国移动支付市场研究报告(https://www.iimedia.cn/c400/64315.html)
(注2)QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

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