座席の種類や乗り方も解説!中国寝台列車21時間の旅

旅の計画、空港の雰囲気、駅弁…メインの観光地以外にも旅行には人をワクワクさせる要素がたくさん詰まっています。旅行好きの方なら思わずうなずいてしまうのではないでしょうか。

旅行好きの筆者が今回おすすめしたいのは「寝台列車」。中国寝台列車の旅を、基本的な手引きを交えてご紹介。寝台列車に興味がある方、中国旅行でひと味違った楽しみ方をしたい方に必見の内容です!

今回の旅行ルート
白地図専門店freemap.jpのデータを元に作成

筆者が数年前に寝台列車で旅したルートは、兵馬俑で有名な西安から西湖などの観光地がある杭州まで。飛行機に乗れば約2時間15分で到着しますが、当時は節約したい気持ちと好奇心から13:23西安発、翌日10:48杭州着の寝台列車を選択。合計約21時間を要しました。
※説明の便宜上、今回のルートではない画像も含まれます。

座席の種類は?

西安から杭州までは硬卧(中段)を利用。中国の寝台列車の座席にはいくつか種類があるので、ご紹介します。

(左)硬卧からの眺め、(右)軟卧の二段ベッド

硬座…普通の座席、2人ずつ向かい合って座る4人一区画の形式。値段は安いが、座席の座り心地があまりよくないため、長時間移動には向かない。

硬卧…一般的な二等寝台。一区画に6人(上段・中段・下段×2)、値段も手ごろでおすすめ。ただし上段は天井に近く座ることができないため、避けたほうがいいというのが筆者の意見です。中段は女性ならギリギリ座ることができる高さです。下段は座ることができ快適ですが、共用の椅子として使われることが多く、上段の乗客が隣に腰かけてきたりします。

軟卧…いわゆる一等寝台。一区画に4人(上段・下段×2)。上段も比較的広め。区画ごとにドアが設置されているほか、ポットによるお湯のサービスもあります。ただし、値段が高い。また、一人で乗車した際に3人グループにあたってしまうとアウェーな雰囲気を感じてしまうことも。

切符はどこで買う?
西安駅の窓口

寝台列車に乗るまでに列車のチケットを買う必要あります。当日、駅の窓口(售票处)で購入することもできますが、おすすめは事前にネットで購入しておくこと。旅行サイトTrip.comで中国の列車を予約購入しておくことができます。写真のような窓口に並び、予約番号とパスポートを見せると窓口の駅員さんが乗車券を発券してくれます。 窓口はいつも混んでいるため注意が必要です。進みの早い列を見極められればスムーズですが、列によってはかなり待つことも…。遅くとも発車の40分前には駅に着くようにしたいところです。

駅に入場

切符を受け取ったら駅に入場します。地下鉄以外の駅に入場する際には切符と身分証明書(パスポート)のチェック、そして荷物検査が必須となります。この入場口も駅によっては人がごった返しているので、乗り遅れないように早めの行動が肝心。日本では自分で時間を見てホームで電車を待ちますが、中国の寝台列車や高速鉄道は決まった時間にしかホームへ行くことができません。

広州駅の待合室

駅に入場したら自分の電車が到着するホームの「最寄り入り口」前に設置された待合室で待ちます。時間がくるとホームへ行く列車番号がモニターに表示されます。中国語がわからない方は音声では聞き取れないので、モニターをまめに見ることがおすすめ。ホームに入場する際にも切符・身分証明書(パスポート)を駅員さんに見せましょう。

いよいよ乗車、そのあとは?
軟卧に乗った時の代替カード

乗車する際に駅員から切符と引き換えに、画像のような座席番号が書かれた「代替カード」をもらいます。これをもとに、自分の座席番号が書かれたところを探しましょう。その際に勝手に席を使っている人や間違えている人がいたら切符を見せてどいてもらいましょう。

このカードは下車30分くらい前に車掌さんが回収しに来ます。その際に切符を返却してもらいます。早朝到着の場合は、このカードを回収しに来た車掌さんに起こされることもあります。

寝台列車を快適に過ごす4つのポイント

21時間の寝台列車の旅と前述しましたが、このような長時間の乗車をする場合車内で快適に過ごす4つのポイントがあります

1.窓からの景色を楽しむ
硬卧(中段)から見えた景色

寝台列車を利用する時間帯にもよりますが、ぜひ窓の外の風景を見ておきましょう。中国は広く、なかなか観光としてはいかないところも寝台列車は通ります。山々や田園風景はもちろん、ときには農家の様子などが見られることも。

2.カップ麺などの食料を持ち込む
カップ麺は立派な旅のお供

車内販売もあるのですが、値段が高めに設定されているため、事前に買い込んでから乗車しましょう。寝台列車でほとんどの人が食べているのがカップ麺。列車内には飲料用のお湯が出る設備があり、これを利用すればカップ麺を作ることができます。寝台列車での王道の食事とされています。20時間乗っていると複数回食事をすることになるので、カップ麺やパンなどを持ち込んでおくと安心です。

車内で提供されているお湯は飲むことができますが、容器がないと飲めません。寝台列車に乗る際には水筒を持っていくと役立ちそうです。ただし熱々なのでペットボトルの水や飲料も持ち込んだほうがいいと思います。

3.暇つぶしができるものを準備

おすすめは映画やドラマ、電子書籍をダウンロードしておくこと。海外のSimカードを使っていると通信量の制限もあるため、事前にWi-Fiがある環境でダウンロードをしておくことがおすすめです。ダウンロードしておけばオフラインで見ることができます。

4.モバイルバッテリーを購入

車内ではついついスマホを使いがちになるため、モバイルバッテリーは用意しておきましょう。長時間の乗車をする場合、一回分のタイプでは足りない可能性が高いので、数回分充電できる大容量のバッテリーがおすすめです。

寝台列車のメリットとデメリット
メリット
夜間に移動ができる

寝台列車は夕方に出発して翌日の午前中に目的地に到着することができるため、無駄のない旅程を組むことができます。

価格が安い

今回のルートでは、飛行機が約18,000円(時期によって変動あり)であるのに対し、寝台列車は約5,200円(硬卧の場合※乗車時間などによって若干の変動あり)と乗車料金が低く抑えられています。節約した旅を楽しみたい方にはもってこいです。

ゆったりとした時間を満喫できる

日本では寝台列車は高級志向になっていますが、中国では今でも重要な人民の足として活躍しています。ゆったりとした時間ではありますが、景色を楽しんだり、普段は読めない本を読んだり、中国人の過ごし方を観察したりと、忙しい生活の現代人にはぴったりな旅だと思います。

デメリット
時間がかかる

高速鉄道や飛行機と比較すると、移動時間が長くなってしまう点は否定できません。

慣れていないと寝付けないことも

薄い布団は敷いてあるものの、ガタガタと揺れるため、慣れていない人はなかなか寝付けないことも。人の話し声など、周りの音が気なる方はイヤホンや耳栓を持っていくことをおすすめします。

新しい楽しみを求めた旅のプランを
21時間後、ようやく到着した杭州駅のホーム

日本ではなかなか味わえない寝台列車。中国で寝台列車を利用することができれば、ターミナル空港がない地方都市まで足を運ぶことが可能になります。中国語がしゃべれない方はすこしハードルが高いかもしれませんが、決して乗れないことはありません。21時間の寝台列車に挑戦した際は少し腰が痛くなりましたが、それも含めて今ではいい思い出です。

近年では完全個室の高速寝台列車が登場するなど、新たな楽しみ方も増えている模様。中国旅行に行かれる際は、旅程の中に寝台列車を入れてみると、観光の幅が広がるかもしれません。

※記事公開時の情報です。価格や情報は現在とは異なる可能性がありますので、詳細は公式サイトなどでご確認ください。

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