グローバルな中国語試験HSK、合格者が語る6級(最高級)のレベル・勉強法は?

世界中の中国語学習者が受験する漢語水平考試、通称HSK。実施地域は回ごとに若干異なりますが、月に一回程度のペースで試験が実施されています。今回は実際にHSKの最高級である6級で236点(300点満点)を取得した筆者がHSK6級の概要、合格までの期間や勉強法をご紹介します。

6級のレベル目安

HSK日本実施委員会が運営するHSK公式サイトには下記のように書かれています。

【HSK6級】
中国語の情報をスムーズに読んだり聞いたりすることができ、会話や文章により、自分の見解を流暢に表現することができる。
(HSKオフィシャルウェブサイトより)

ここからもわかるように、HSK6級はただ聞いたり書いたりするだけでなく、「スムーズさ」や「流暢さ」が求められていることがわかります。また、語彙量の目安もHSK5級が2,500語であるのに対し、6級では倍の5,000語以上が求められています。つまり、5級と6級の間には大きな壁があるのです。

「6級=ビジネスレベル」といわれることが多いですが、実際は中国人の話がやっと聞き取れるレベルというほうが近いのかもしれません。私も6級取得後に中国で働き始めましたが、満足のいく表現など到底できず、毎日落ち込む日々でした。

6級の試験内容
リスニング(35分)100点
読解(50分)100点
作文(45分)100点

リスニング、読解、作文いずれも各100点、合計300点で評価されます。以前までは180点を合格としていましたが、現在は合格基準を設けずTOEICのようにスコア制を採用しています。とはいえ、一般的な認識として180点以上で6級の能力を有しているとされています。

では、具体的な内容はどんなものなのか、項目ごとにざっくりポイントをまとめました。

リスニング

比較的長い文章や会話を聞いたあとに問題に答える形式です。また、中国語検定と異なり、音声を聞けるのは1回のみであるため、集中力を要します。

読解

最初の10問は語法上で誤りのあるものを選び出す問題。読解で一番難しいのはこの最初の10問です。その後の単語選びや長文読解は日本人が得意とする分野といわれています。こちらを中心に解いていき、読解は8割以上の得点を目標にするといいでしょう。

作文

1,000語程度の文章を400字にする要約問題です。文章を読めるのは最初の10分のみ。文章の書かれた用紙を回収された後に要約を書き始める合図が入ります。ここでは全体的な文の流れや重要単語を覚えること、勝手に脚色しないこと、そしてなにより中国語の作文形式に沿って書くことが求められます。必ず事前に形式を確認しておきましょう。

筆者の中国語学習歴

2011年4月~ 大学にて中国語学習開始
2012年12月  HSK5級取得
2013年3月~ 中国へ留学
2014年 5月    HSK6級取得

HSKは1級から6級まであり、何級から受けるかは自分の好きなように選ぶことができます。私自身は4級以下を受けた事がなく、5級と6級のみ受験しています。中国語学習約1年半で5級を取得、そこから6級を取得するまでにさらに1年半かかりました。同じ1年半ですが、全く違う勉強法を行ったので簡単にご紹介します。

1.知識ゼロ~HSK5級取得までの勉強法

最初の1ヵ月は毎日発音練習を欠かさずに行い、同時に初級文法と単語の勉強を進めました。特に役に立ったのは単語をピンインから漢字に直す練習です。写真のように漢字をピンクや赤で書き、赤いシートで隠しながら別紙に漢字を書きます。発音と意味を結び付けて覚えることで会話力やリスニング力のアップに繋がりました。

2. HSK5級→6級取得までの勉強法

5級を取得後は中国へ留学し、ちょうど1年経った頃に6級を受験しましたが、見事に失敗。点数は150点くらいでした。そこからHSK6級のための勉強を見直しました。中国で販売されているHSK対策本は解説がほぼなく、過去問や練習問題と解答のみが載っています。当時、中国語かぶれだった私は「日本語のないテキストを使うのがかっこいい」と思っていましたが、解説がないと何も理解できないことに気がつき、失敗後すぐに日本語解説付きの対策本を使い始めました。

6級攻略の第一歩は問題構成の特徴を把握し、とにかく問題形式に慣れること。語彙や文法などは5級レベルのものを徹底的に覚え、余裕があれば6級レベルにも手を付けるということをおすすめします。
【ライター:aichiyangrou】

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