【中国ニュース読み解き】中国EC商戦「618」の商品券戦略の行方は?

さて、今年ももう6月。1年の折り返し点となりました。上半期はまさに多事多難といった状況でしたが、ここで気分を切り替えて明るい下半期にしたいところ。

中国では毎年この時期、ネットショッピング業界で熱い戦いが繰り広げられています。それは中国2大小売イベントの1つにして、上半期最大級のECセール「618」。

特に今年は、アフターコロナにおける「報復性消費」を取り込むべく、プラットフォームそして参加ブランドともに今までにない熱意でこの商戦に挑んでいる模様。中国メディアからその様子を見てみましょう。

新型コロナウイルス後、最初の巨大商戦「618」。

618セールは、もともとEC大手「JD.com(京東)」の創立記念セールとして始まったイベントですが、今やほぼすべてのECプラットホームが参加する、11月11日の大セール「W11」に次ぐ巨大商戦となっています。

今年は新型コロナウイルス発生後に迎える最初の大型商戦のため特別な雰囲気。大手ECサイトはこれまでにない「大盤振る舞い」を行うことが、中国メディア「中国網」で「最大规模消费券来了 天猫再加40亿618现金消费券(最大規模の商品券!Tmallが40億元分の618現金商品券を追加発行)」として報道されています。

この記事によると、EC最大手であるTmall(天猫)では、なんと6月1日から40億元分(約604億円)もの商品券の配布を決定したとのこと。
※1元=15.1円(2020年6月1日時点)で計算(以下同じ)。

そもそもTmall側がそうした決定をしたきっかけは、618の予約期の成果。

618は5月25日から31日までが予約期、そして6月1日から本格的な商戦期に入りますが、5月25日の予約期開始から1時間で成約金額は昨年の515%、すなわち5倍以上の成果が上がっているというのです!

さらに家電類は開始7分で1億元(約15億1000万円)を突破。コスメ類も同じく7分間で5億元(75億5000万円)を突破するなど、その売り上げは昨年を大きく上回り、「フランスブランドのCLARINS は開始30分で昨年の10倍の売上を達成」、「フランスブランドのSisleyは1分間で昨年の10倍」と予約期の成果が、同サイトの公式発表として報じられているほどなのです。

この商品券、別メディアの調べによると、6月4日までで16.2億元(約244億6000万円)分を発行、20万以上ものお店が商品券を利用したオーダーを受け取っているとのこと。

さらにその成果もあってか、618の正式スタート切った6月1日には、開始3分間でアパレル分野の売上が10億元(約151億円)を突破。特にスポーツアパレルの伸びが顕著で、ナイキは2分59秒でオーダー総額1億元を突破しているそうです。

また今年はTikTokの中国版「抖音(ドウイン)と並ぶショートムービーアプリである「快手(Kwai)」も618商戦に初めて参加するなど、これまでにない大きな盛り上がりを見せることが予想されます。
今後の中国の消費を占う同イベント、注目しておきましょう。
【白圭(HAKUKEI)】

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