モノ&コト取引が完結するアリババ傘下のフリマアプリ「閑魚」

日本でもここ数年フリマアプリがユーザー数を伸ばしていますが、中国にも若者を中心に人気の「閑魚(シエンユー)」というフリマアプリがあります。閑魚はEC大手のアリババグループ傘下のサービスで、淘宝(タオバオ)と同じアカウントで手軽に始められます。今回は、閑魚のサービスについて見ていきます。

ユーザーは「90後」以降の若者が中心

2019年の閑魚の戦略発表会では、ユーザーの61%が「90後」(1990年代生まれ)だったというデータを発表しており、同サービスが若者を中心に支持を得ていることがわかります。

出品者の説明欄には、住んでいる地域、年齢、星座などとともに、取引成立件数、閑魚利用歴、さらにアリババの信用サービス「芝麻信用(セサミクレジット)」の評価など、細かい情報が記載されています。スマホ1台で取引できる手軽さが、都市部だけではなく農村部でも、多くの取引が行われている要因の一つといえます。

取引可能な「モノ」「コト」

アプリを見てみると、新品未使用の商品をはじめ、中古スマートフォン、ブランド品、衣服、靴はもちろん、農家直送野菜、果物といった食べ物や爬虫類などのペットや食用ニワトリなどの生き物など、出品される商品の種類は実にさまざま。

日用品のほかに、大家または不動産業者による賃貸物件も出品されています。中国は家具家電付きの物件も多く、写真や動画でどんな家具家電がついているか確認ができます。大家さんと直でやり取りできるので、仲介手数料を節約することも可能です。

「モノ」以外に、スキルや対面サービスといった「コト」の出品・取引もされています。「コト」出品では、絵の描き方、家庭教師、スポーツインストラクター、語学翻訳、観光サービスなど、こちらも種類は実にさまざま。商品やスキルの取引額は、1元(15円)~数千元、数万元まであります。自分の予算に合わせてサービスが選択でき、ユーザビリティが高いといえそうです。

リサイクル、レンタルもカバー

閑魚は購入・販売だけでなく、リサイクルやレンタルサービスも提供しています。リサイクルサービスは、使用しなくなった衣服、バッグ、靴、ぬいぐるみなどを5㎏以上で回収してもらうことができます。これによりアリババが運営するECサイト・Tmallで使えるクーポン券がもらえるようです。

レンタルサービスには月額会員費を払うものと、都度レンタル料を支払うタイプの2種類があります。月額会員費では絵本やオモチャ、衣服などをレンタルすることができます。とくに、数年しか使わないような子ども用品をレンタルできるのは、親御さんの立場からすると助かる機能といえそうです。

子ども用品のほか、「1日〇元~!」という謳い文句でカメラ、ゲーム機器、ドローンといった高額商品のレンタルができます。一時的に使いたいときや、購入する前にお試しとして使ってみたいというときに便利です。

写真付き出品だけでない販売方法

日本のフリマアプリといえば新品、中古品の写真付き販売がメインですが、閑魚ではそれ以外の販売方法もあります。

北京、上海といった都市に多く、同じ地域に住む人を対象に直接会って取引する対面での販売や、販売元・製造元が視聴者に商品の説明をするライブコマースによる販売方法があります。ライブコマースでは、配信を見ながら何がどのぐらい売れたかがリアルタイムでわかります。 単なる不用品売買だけでなく、ライブコマース、不動産、リサイクル、レンタルなど実に様々なサービスを兼ね備えた閑魚。中国のC2C市場を拓いてきたアプリが、今後どんな機能拡張をしていくのか、どれくらいユーザーを伸ばしていけるのか、ますます注目です。
【ライター:くぼき ゆきえ】

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