どうやって克服した?日本人にとって難しい中国語の発音

中国語を学習したことのある方なら、一度は発音の難しさに直面した経験があるのではないでしょうか。筆者は高校時代に独学で中国語を学び始め、大学で専攻として専門的に学習しましたが、その中で直面した課題がやはり「発音」。今回は、筆者が難しいと感じた発音や、大学や中国留学中に日本語母語話者が苦労していた発音、そして、実践してきた克服法についてご紹介します。

1.「そり舌音」の「zh/ch/sh/r」

筆者が中国語の学習を始めて最初にぶち当たった壁が、「そり舌音」のzh/ch/sh/r」の発音です。特に難しいと感じたのが、会話の中で頻繁に使用するフレーズ「私は日本人です」というン意味の中国語「我是日本人。(Wǒ shì rìběn rén)」。カタカナで発音を表記すると「ウォーシーリーベンレン」と、簡単そうに見えるのですが、実はなかなか厄介。「shì」と「rì」、「rén」の3つのそり舌音が含まれているため、発音の難しさを実感するフレーズといえそうです。

日本語母語話者にとって、そり舌音は難しく感じる発音の一つだと思います。筆者は教材の音源データを聞きながら、繰り返し練習。また、中国人の友人に正しい発音ができているかチェックしてもらっていました。諦めずに繰り返し練習することが、正しい発音を身につけるための第一歩です。

2.「鼻母音」の「n/ng」の違い

発音の区別が難しいのが、「鼻母音」の「n/ng」です。筆者は「夜」を意味する「晩上(wǎnshàng)」と、「インターネット上」を表す「网上(wǎngshàng)」を区別して発音できなかったため、うまく伝えることができず恥ずかしい思いをした経験があります。当時はいずれの発音も単なる「ン」に聞こえていたので、発音する際にも区別することが難しかったようです。

この2つを区別して発音できるようにするために取り組んだことは、発音の教科書に記載されている「口の形」や、「舌の位置」に注意をすることです。

現在は、動画サイトなどに発音のコツを紹介している動画がたくさんあるため、このようなコンテンツも利用しながら練習を進めると、効率よく学習ができるはずです。また、自分の発音をスマートフォンなどで録音して、ネイティブの発音と聞き比べてみるのも効果的です。また、動画で撮影してみて、口の動きもあわせてチェックしてみるのもいいですね。

3.日本語の発音にはない「ü(yu)」

筆者が中国に留学していた際、周りの日本語母語話者が苦労していた発音が「ü(yu)」の発音。発音を表す際のピンインでは「ü」と書きますが、「j」・「q」・「x」の子音がついた際は「u」で表し、前に子音が付かないときは「yu」で表します。

日本語には「ü(yu)」に似た音がないため、日本語母語話者にとっては難しく感じるようです。ピンインを見ると、「ウ」や「ユ」と発音してしまいそうですが、「ü(yu)」の実際の発音は「イ」と「ユ」の中間といった感じです。

筆者は、鏡を手に「口の形」に注意して練習しました。また、中国語の先生から教えてもらった発音のコツは、口を横に引いて「イ」を言いながら、少し唇の先をすぼめて力をあまり入れずに発音するとのこと。ぜひ意識してみてくださいね。

間違ってもよいのでとにかく発音してみる

中国語を何年も学習していても、やはり発音の難しさは感じます。多くの中国語学習者が同様に発音の壁に直面しているところを見ると、その難しさが分かりますね。今回ご紹介した発音以外に、難しい発音はまだまだあります。

最後に、筆者が発音練習で心がけてきたことをお伝えします。どの発音を練習する際にも、まずは正しい発音を聞くこと。次に、中国語ネイティブの方が発音している様子をよく観察すること。「口・唇の形」、「舌の位置」、「息の出し方」の3つを見て、聞いて確認。そして最後に、自分の発音を聞く。もしくは、他の人に聞いてもらって修正してもらうという方法を行っていました。きれいな中国語で会話することを目指して、「間違ってもよいのでとにかく発音してみる」ということを意識して、練習を重ねていきたいですね。
【ライター:小静】

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