中国eスポーツ界を描く!人気ライトノベル『マスターオブスキル』のあらすじ、見どころは?

中国社会科学院と閲文集団が共同で発表した「2019年度インターネット文学レポート」によると、オンライン小説のユーザーは中国のインターネットユーザー53.2%にあたる4.55億人。アクティブユーザーのうちの54.5%を「95後」(1995年以降の生まれ)が占めています。今回は、中国の若者に圧倒的な支持を受けるオンライン小説の代表作『全職高手』(日本語タイトル『マスターオブスキル 全職高手』)のあらすじや見どころなどをご紹介します。

『マスターオブスキル』(原題:『全職高手』)とは

『全職高手(原題)』は、中国の小説投稿・閲覧サービス「起点中文網」に掲載されたライトノベル。連載が開始されると、瞬く間に人気を博しました。2017年にアニメ化、2019年に映画化、そして同じく2019年に実写化が行われ、人気俳優の楊洋(ヤン・ヤン)が主演し話題となりました。日本語版の小説『マスターオブスキル 全職高手』は2016年に株式会社リブレより発売されています。

2011年に連載を開始した作品でありながら、2020年現在もその人気は健在。中国版ツイッターWeiboをのぞいてみると、主人公・葉修(イエシュウ)の誕生日である5月29日には、多くのファンがお祝いのメッセージやイラストを投稿していました。上海にあるコラボカフェでは、葉修の誕生日当日に様々なコラボメニューやグッズが販売されていたようです。

著者である胡蝶藍(こちょうらん)さんは、中国の人気オンライン小説家。22歳のころより「起点中文網」で小説を書き始め、一躍人気作家に。『全職高手』(『マスターオブスキル』の原作)のほかにも『網游之近戦法師』などのオンラインゲームをテーマにしたものから、『天醒之路』のような武侠ものまで幅広い作品を発表しています。

あらすじ

人気オンラインゲーム「GLORY」の伝説的なプレイヤーとして名をはせていた葉修(イエシュウ)。ある日、彼はチームの意向により選手を引退、これまで使っていたゲームのアカウントIDを新しい選手に譲り渡すことになってしまいます。すべてを失った葉修はたまたま立ち寄ったサイバーカフェで強気な女性オーナーに出会い、カフェの管理人として働きたいと伝えます。女性オーナーは葉修の素性がわからないながらも「GLORY」の技術に興味を持ち、彼を雇うことに。葉修は新たな環境で次なる戦いに挑んでいきます。

見どころ

ただの「ゲーム」と思われがちなeスポーツですが、実際は鋭い反射神経・テクニックを求められる厳しい世界。そのため、ジャンルにもよりますが、一般的にeスポーツ選手のピークは20歳ごろといわれており、ほかのスポーツに比べて早いのが特徴です。25歳になった主人公・葉修(イエシュウ)がチームの意向で引退に追い込まれるシーンや、利益至上主義に走るeスポーツチームの描写など、eスポーツ先進国となった中国の状況を映し出す要素が盛り込まれており、業界が盛り上がってきた今だからこそ読みたい作品といえるでしょう。

また、シリアスなシーンがありながら、コミカルな場面が多いのも本作の特徴です。キャラクターごとの個性が明確に描かれており、ライトノベルらしい軽い読み口が人気の秘訣といえそうです。日本語版も発売されているので、eスポーツに興味がある人はもちろん、中国のライトノベルを読んでみたいという人におすすめの作品となっています!

作品概要
原題:全職高手
連載開始:2011年
連載プラットフォーム:起点中文網(中国)
日本語版発売元:株式会社リブレ

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