新元年を迎えた中国のコーヒー市場とチェーン店

「中国はお茶文化、コーヒーは高くてまずい」という声を以前はよく耳にしました。しかし、最近はそのイメージが変わりつつあるようです。今回は急成長を遂げている中国のコーヒー市場、拡大しつつあるチェーン店についてご紹介します。

一人当たりの消費量は少ない中国のコーヒー市場

2019年は「中国コーヒー業界の新元年」と呼ばれています。この背景には、中国のコーヒーチェーン瑞幸咖啡(Luckin Coffee)が躍進したほか、ティードリンクスタンド喜茶(HEYTEA)や奈雪の茶(なゆきのちゃ)がコーヒーメニューを展開したことなど、さまざまな動きが見られたことが挙げられます。また、飲料水で有名な農夫山泉がコーヒー飲料の販売を手掛けたというニュースもありました。

中国のシンクタンクである前瞻産業研究院によると、2015年に301億元(約4,551億円)だった市場規模が、2020年には861億元(約1兆3,018億円)になると予測されています。
1元=15.12円で計算。

市場は拡大傾向にあるものの、消費量はまだまだ少ない状況です。国信証券の公開したコーヒー業界に関するレポートによれば、中国の1人あたり年間飲用量はたったの30gとされており、アメリカの4.2kg、日本の3.3kgと比べるとその差は歴然。ただし、裏を返せば伸びしろのある市場だということができます。

アイスコーヒーが若者を中心に広がる

オンラインコーヒー市場に目を向けてみると、最近は「アイスコーヒー」が人気とされています。マーケディングデータなどを扱うコンサルティング会社CBNDataが公表した「オンライン注文によるコーヒー市場」に関するレポートでは、特に90後(90年以降に生まれた年代)以降の若者がアイスコーヒーやアイスラテなどの冷たいコーヒー飲料の主な消費者となっているようです。中国ではもともとお茶やお湯など温かい飲み物を飲む習慣がありますが、この習慣に変化の兆しが見られています。

中国で人気のカフェチェーンは?

街中やSNSでよく見かけるカフェチェーンを3つご紹介します。

瑞幸咖啡(luckin coffee

2017年に創業した中国発のコーヒーチェーンである瑞幸咖啡。店内での注文はできず、専用アプリで事前注文しお店に取りに行く新しいスタイルと、クーポンなどのキャンペーンで利用者を急速に増やしました。従来のカフェとは違い、客席もレジも不要な小規模のスタンド式店舗のためオフィスビルの一角などに店を構えているのが特徴です。2020年に発覚した粉飾決算により新規オープンの数は減っていますが、それでも多くの店舗をかかえており、中国ではよく見かけるチェーン店の一つといえるでしょう。

漫咖啡MAAN CAFFEE

漫咖啡も中国発のカフェチェーン。2011年に北京に1号店をオープンさせ、現在では中国各地にチェーン展開しています。こちらは広くておしゃれな店内でゆっくりコーヒーが楽しめるタイプのお店。レジで注文すると番号札の代わりにクマのぬいぐるみを渡されるというユニークな取り組みも。コーヒー以外にフルーツを添えた焼きたてのワッフルも人気メニューです。

COSTA COFFEE

イギリスのカフェチェーンとして中国に多くの店舗を構えるCOSTA COFFEE。2006年に中国へ進出しており、カフェチェーンが増えた現在でも安定しているお店です。筆者の経験では、数年前まで「カフェはスタバ派か、COSTA派か」という話題で盛り上がることがありました。店内は落ち着いた雰囲気でスタバに比べて静かな店舗が多い印象です。

それぞれのチェーンごとに特徴が違うので、中国へ行く機会のある方はぜひ興味があるカフェに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
【ライター:aichiyangrou】

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