2021/04/02 ビジネス

今さら聞けない中国の「TMMD」とは?巨大化する4社の概要を解説

写真:PIXTA

「TMMD」をご存じでしょうか。2010年以降に創業した新しいサービスで急成長を遂げた四大新興企業を表すのが「TMMD」です。バイドゥ(Baidu)、アリババ(Alibaba)、テンセント(Tencent)、ジンドン(JD.com)、中国IT業界の四巨頭「BATJ」ほど目にする回数は少ないですが、現在の中国IT業界をみようと思ったときには必ず押さえておきたい4社です。

「T」=「今日頭条(JinriToutiao/ジンリートウティヤオ)」

「M」=「美団(Meituan/メイトゥアン)」

「M」=「小米(Xiaomi/シャオミ)」。

「D」=「滴滴出行(DiDi Chuxing/ディーディーチューシン)」

ここからはTMMD各社の概要を簡単に説明します

バイトダンスが運営するニュースアプリ「今日頭条」

「T」の文字は2012年8月にバイトダンス社が初めての製品としてリリースしたニュースキュレーションサイト「今日頭条」に由来します。メディアだけなく個人も情報を発信できるのが特徴で、AIによってユーザーの嗜好に合った情報を提供できるという強みがあります。TikTokが世界的に拡大する前には同サービスが看板製品だったため、会社名を表すときにも様々なメディアで「Toutiao(トウティヤオ)」と表記されていました。

バイトダンスは、現在ショート動画アプリ「TikTok」や企業向けツール「Lark」を展開。この数年ではゲーム会社の買収も盛んで、2021年には『Mobile Legends』で知られるMoontonを買収したとロイターなどが報じ、大きな話題となりました。

フードデリバリー事業は中国国内No.1シェア「美団」

2010年に上海で創業したフードデリバリー企業である「美団」。同社の主力事業は中国国内シェアNo.1を誇るフードデリバリー事業ですが、これまで映画チケットのオンライン販売やオンライン旅行代理店なども行ってきました。

2015年には大手口コミサイトの「大衆点評(ダージョンディエンピン)」と合併し、さらに事業を拡大。2018年には香港証券取引所に上場を果たしています。2020年には新型コロナウイルスの感染拡大防止のため食事以外の日用品のデリバリーも積極的に力を入れ、事業を拡大させています。

2010年創業のスマートデバイス企業「小米」

「小米」は、中国大手IT企業「金山軟件(キングソフト)」の創業メンバーとしても知られる雷軍(レイ・ジュン)氏が2010年に創業したスマートデバイス企業。調査会社Canalysの公表したデータによると、2020年第4四半期における世界スマホ市場シェア(出荷ベース)は12%と、世界第3位となっています。

スマホだけではなく、IoT製品を幅広く展開するスマート家電のトップランナーで、高品質・低価格をポリシーにしており、若者を中心に熱烈なファンが多い企業です。

2020年には日本進出を果たしており、スマートフォンやスマートウォッチ、Bluetoothイヤホンなどの販売を行っています。

中国ライドシェアサービスの最大手「滴滴出行」

「滴滴出行」は、2012年に創業した中国ライドシェアサービスNo.1企業。米国のウーバーを中国撤退に追い込んだほど。2018年には日本市場にも進出しています。日本では法律上の問題で「タクシー配車アプリ」ですが、元々はウーバーと同じく一般のドライバーに有料で同乗させてもらうサービスです。

2019年には日本のトヨタ自動車と中国におけるモビリティサービス(MaaS)領域で協業拡大に合意。ディーディーチューシンおよびその子会社は、計6億ドル(約660億円)の出資を受けることになりました。

「TMMD」各社は既存のITビジネスよりも新しい領域に着目し、人々の生活に密着したサービスを提供することで急成長を遂げています。これら企業もすでに創業から10年近くがたち、事業拡大・海外展開を加速させてきました。各社が次の10年にどれだけの成長が見せてくれるのか、引き続き注目です。

※初回公開日2019年12月1日の記事です。2021年4月2日情報更新

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