2020/05/31 デジタル&IT

ユニコーン企業バイトダンス、「TikTok以外」のサービスは?

若者を中心に人気のショートムービー共有サービスTikTok。日本ではTikTok以外のサービスはあまり知られていない字節跳動(バイトダンス)ですが、実はほかにも多くのサービスを提供しています。全サービスの合計MAUが2019年7月の時点で15億人を超えるバイトダンスのサービスには、TikTok以外にどのようなものがあるのでしょうか?今回はこのTikTokを運営するバイトダンス社のサービスについてご紹介します。

TikTokを運営する企業バイトダンスとは

字節跳動(バイトダンス)は2012年に北京で創業し、現在では30カ国180拠点を持っています。また、2020年5月にはアメリカのメディアBloombergで企業評価額が1,000億ドル(約10兆7,800億円)を超えたとの報道がなされるなど、巨大企業へ成長を遂げています。

創設者でCEOの張一鳴(チャン・イーミン)氏は、2019年アメリカTIME誌が選ぶ「世界で最も影響力のある100人」の一人に選ばれています。
1ドル=107.8円計算

バイトダンスの多様なサービス

今日頭条 (Toutiao)

バイトダンスが最初にヒットさせたアプリが、「今日頭条 (Toutiao)」です。2012年にリリースされたこのサービスは、AIによってユーザーの趣味志向に合わせたコンテンツを配信するニュースアプリです。海外向けサービスとしては「News Republic」というサービスも運営していますが、同一のサービスではありません。

日本では未提供のため、耳慣れないサービスかもしれませんが、アメリカの調査会社Sensor Tower によれば、2019年7月時点での世界のニュースアプリダウンロードランキング1位がこのToutiaoでした。また、バイトダンス傘下のマーケティング会社Ocean Engineの発表によると、2018年1月~2019年6月までの平均MAUは2.6億人に達しています。

西瓜视频 (Xigua Video)

同じく日本ではサービス未提供ですが、バイトダンスは2017年より「西瓜视频(Xigua Video)」という名前の動画配信プラットフォームを中国で運営しています。

2020年4月には、イギリスのBBCスタジオズおよびディスカバリーとパートナーシップを締結、5月には日本のフジテレビジョンともパートナーシップを締結したことで、中国全土でXigua Videoを通じ、各コンテンツの配信が可能になりました。中国版YouTubeとなり得る可能性を秘めた、これからの成長に注目したいサービスです。

TopBuzz・Buzz Video

こちらは日本向けにも提供しているサービスです。AIによってユーザー好みのニュース記事や動画コンテンツを配信するサービスとして「TopBuzz」というサービスが始まり、その中から動画とGIFアニメのみが配信されるアプリとして「Buzz Video」が作られました。

Buzz VideoはTikTokとは異なり、審査に通過すると再生回数に応じて報酬を受け取ることができるため、自分の動画が収益化のできる動画サービスといった面でユーザーから注目されています。

Ulike

Ulike」はメイクやフィルター機能が充実したカメラアプリです。多言語展開されていて、日本語バージョンもリリースされています。知名度はそこまで高くはありませんが様々なメディアで紹介されたことがあり、知る人ぞ知る「盛れる自撮り」に特化したアプリです。

Helo・Vigo Video

2018年にサービスを開始した「Helo」はインド市場およびインド固有の文化(デシ文化)支援に特化したソーシャルメディアプラットフォームです。2019年前半の時点ですでにMAUは5,000万人を超え、順調な成長を遂げています。また、当初は東南アジア市場向けにリリースされた「Vigo Video」という動画SNSも現在ではインド市場にターゲットを変更してサービスを展開しています。SensorTowerが公表した2020年4月に公表した数値※によると、インドでのTikTokダウンロード数は累計6億1,100万を記録。バイトダンスがインド市場に力を入れ、また受け入れられていることがわかります。
※サードパーティープラットフォームのダウンロード数は含まない

Lark

TikTokをはじめ、若年層に人気のサービスを提供しているイメージのあるバイトダンスですが、別のユーザー層獲得に向けた市場拡大へも取り組んでいます。「Lark」はGoogleのG SuiteやMicrosoftのOffice365のような統合型オフィスコラボレーションサービスで、スケジュール管理やオンラインドキュメント、クラウドストレージなどを企業やチームで共有できます。今後、ビジネスの分野でもバイトダンスの名前を目にすることが増えるかもしれません。

中国初のグローバルアプリといわれるほど人気のTikTokですが、これに留まることなく、さらなる飛躍を目指して成長し続けているバイトダンス社の動向に、今後も目が離せません。
【ライター:若生りんか】

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