2020/08/24 中国旅行

ゴッホのあの名作も!複製画の6割を生産する深センの「大芬絵画村」って?

「世界で一番ゴッホを描いた男」がいる大芬とは?

中国には北京・上海・広州・深センという四大都市があり、それぞれの頭文字をとって「北上広深(ベイシャングアンシェン)」と呼ばれています。この一つに数えられる都市、深セン。今回は、2019年3月に訪れた、深センの観光スポット「大芬油画村」をご紹介します。

大芬油画村と呼ばれる「大芬(dà fēn / ダーフェン)」は、世界の複製画の60%が製作されるという絵画の街。1980年代に香港の画商・黄江氏が大芬村にやって来て複製画ビジネスを始めたことをきっかけに発展したといわれています。

複製画職人は「画工」と呼ばれ、このエリアに約1,200のアトリエと8,000人近い画工が住んでいます。美大生出身者や絵画に対する志を持っている職人も多いためレベルが高く、国内のみならず、海外からも注目されています。



特に有名なのは、ゴッホやダ・ヴィンチなど著名な画家が描いた作品の複製画。私が大芬村を知るきっかけとなったのも、この村でゴッホをひたすら描いている複製画家のドキュメンタリー映画『China’s Van Goghs』です。2016年のオランダで制作された作品で、日本でも2018年に『世界で一番ゴッホを描いた男』という題名で公開されました。

深セン中心部から地下鉄で大芬村へ

映画を見て、自分の知らない世界があることに感動した私は、大芬村を訪れることにしました。ルートは東京から香港に行き、香港からは2018年9月に開通した高速鉄道で移動。日本の新幹線と遜色ない乗り心地で、速く安く深センに行けるのでおすすめです。香港から深センへは、バスや電車を使ったルートもあります。



深センの繁華街がある老街(ラオジエ)駅から最寄りの大芬駅までは、地下鉄で約20分。



駅に着いたらA1出口へ。看板にも大芬油画村の案内が見えてきます。



改札から出ると、改めて中心部とは違うゆっくりとした時間を感じます。3月にもかかわらず、とても温暖で半袖でも汗をかくほど良い天気でした。近くのお店で何か食べようか迷いましたが先に村へ向かうことに。

駅を出て大通りに沿って10分ほど歩いていくと、大芬村の入り口が見えてきました。

いよいよ映画に登場していた職人の店へ



大芬村に入るとすぐに様々な絵画を売る店や画材屋さんが目に入りましたが、まず映画の主人公である趙さんのアトリエに向かいました。



入り口には映画の最後に出てきた趙さん自身が描いた絵が飾られており、その下には映画の原題『中国梵高』という文字が書かれていました。アトリエの窓には映画を紹介した新聞記事も発見。奥ではご本人が他のお客さんと話していました。

次に向かったのは、映画のもう一人の主人公である周永久さんのアトリエ。しかし、私が行ったときは残念ながら定休日だったため、ご本人はもちろん、絵画もほとんど見ることができませんでした。

街中には複製画からオリジナル作品まで多様な絵画、政治家の肖像画も見られました。私が見かけた中では、500円くらいの油絵も。また、額縁・画材店やおしゃれな雑貨屋、カフェなども軒を連ねていました。

到着したのは平日の午前中だったので人はまばらでしたが、午後になると中国人観光客や海外からのバイヤーらしき人が増え、徐々に活気が出てきました。



大芬村の中でひときわ目立っていたのが、写真の「黄江油画芸術広場」。この建物は大芬村の創設にかかわった黄江氏の一族が経営しているアトリエ兼絵画店です。他の店とは比べ物にならないほど大きく、絵画の値段も高かったため、ふらっと立ち寄ることはできませんでした。

ゆっくりとした時が流れる大芬村


散策が終わり、最後は入り口近くにあったアトリエ兼カフェで一休み。私が外国人だと気付くと、オーナーさんが「わざわざ来てくれてありがとうございます!」と気さくに声をかけてくれました。


近年ハイテク都市として脚光を浴びた深セン。大芬村は絵画に興味のある人にはもちろん、深センの違った一面を楽しみたいという方にはぜひおすすめしたい場所です。



大芬村

住所:深圳市龙岗区布吉街道布沙路与深惠路
アクセス:深セン地下鉄3号線 大芬駅 A1出口から徒歩約10分

※訪問当時の情報です。価格や情報は現在とは異なる可能性がありますので、詳細は公式サイトなどでご確認ください。

文・写真/山本

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