2020/09/07 ビジネス

中国の都市ランク付け、一線都市から五線都市の顔ぶれは?

写真:PIXTA

コロナ禍からも徐々に立ち直りつつある中国ですが、都市ごとに発展のスタイルにも様々な特徴があります。今回は経済情報に特化したメディア・第一財経が出している「2020城市商业魅力排行榜」に沿って、中国の都市を解説していきます。

「城市商業魅力排行榜」は、発展の状況を元に作られた中国各都市の魅力度ランキング。商業資源の集約度、交通の利便性、住民の生活の充実度、生活スタイルの多様性、将来の発展性の5つの方面から、第一財経が独自にそれぞれの都市を評価、一線都市から五線都市までに分類しています。

一線都市は中国を代表するこの4都市

まずは大都市ばかりの一線都市です。

北京
言わずと知れた中国の首都。省に属さない独立した直轄市(=省と同格)で、中国の政治や文化、国際交流や科学技術研究の中心地です。人口は約2,154万人に及びます。数々の大企業が本社を置いており、日本でも有名な検索エンジンの百度(バイドゥ)、家電メーカーの小米(シャオミ)、フードデリバリーの美団(メイトゥアン)などの本社も北京にあります。

上海
北京と同じく直轄市で、人口は約2,424万人。ビジネス都市として知られ、国際経済、金融、貿易、運輸などの分野の中心で、物流の要でもあります。東方航空、春秋航空、ECサイト拼多多などの国内企業の本社があるほか、外資企業の中国支社も上海にあることが多いです。

「城市商业魅力排行榜」においても、上海の商業面での魅力は北京、広州、深圳を大きく引き離していると評価されています。

広州(広東省)
広東省の省都(行政の中心地)です。人口は約1,531万人。海洋に面しているため国際貿易の中心、交通の要でもあり、中国南方航空やECサイト・唯品会などの企業が本社を置いています。マカオ、香港に近接しており、一帯一路政策の重要地点でもあります。

深圳(広東省)
広東省の大都市で、中国経済特区に指定されています。香港に隣接しており、改革開放後、瞬く間に発展を遂げました。騰訊(テンセント)、華為(ファーウェイ)といった日本でも有名なIT企業が本社を置いています。人口は約1,303万人。

新一線都市は15カ所

続いて、新一線都市です。2020年のランキングでは15都市あり、毎年多少変動します。今回は寧波、昆明がランキング外になり、かわりに合肥、佛山がランクインしています。

成都(四川省)
四川省の省都。高度新技術産業開発区などが設置され、中国西部の中心的な都市とされています。

重慶
中西部唯一の直轄市。長江上流の経済の中心地で、政府が進めている西部大開発政策の重要な戦略支部です。

杭州(江蘇省)
浙江省の省都。デジタル産業の中心地で、国内EC最大手のアリババが本社を置いています。2022年アジア競技会の開催地としても注目を浴びています。

西安(陝西省)
陕西省の省都。西部地区の重要都市です。高速鉄道のターミナルであるほか、近年航空便も大幅に増加しています。科学研究、教育、工業が盛んです。また兵馬俑など歴史的な見どころも多いのが特徴。

天津
重慶と同じく直轄市。北京からも近く、中国北方最大の対外開放港として国家物流の重要な位置を占めています。

蘇州(江蘇省)
江苏省の都市。上海から近く、蘇州ハイテク産業開発区が設置され、発展を後押ししています。気候が良く農業に適しており、太湖や長江に面しているため漁業も盛んです。

鄭州(河南省)
河南省の省都で。中原都市群の中心。また、主要な鉄道が交差しており交通の中枢でもあります。iPhoneの受託製造を行っているFoxconnの工場があることでも有名。

東莞(広東省)
広東省の都市。広州、深圳、香港、マカオなどに近く、国際貿易都市であり、「世界の工場」と呼ばれています。2020年のランキングでは将来の発展性が高く評価されています。

合肥(安徽省)
安徽省の省都。一帯一路政策、長江経済ベルトの重要地点。2020年に初の新一線都市入りを果たしましたが、商業面での魅力が評価されています。

佛山(広東省)
広東省の都市。広州に隣接しており、マカオ、香港、深圳、東莞などの大都市にも近接しています。製造業が盛んで、民間の経済力が優れているといわれています。

佛山も2020年に初の新一線都市入りを果たしましたが、仕事のために来る人の増加が評価されています。大都市に近いこともあり、ビジネスの場として人気が上昇しているようです。2020年のランキングでも将来性が高く評価されています。

このほか下記の5都市が新一線都市に入っています。
瀋陽(遼寧省)
青島(山東省)
南京(江蘇省)
長沙(湖南省)
武漢(湖北省)

二線都市には日本人に馴染みの都市も?

続いて、二線都市の中から15カ所ほど挙げ、そのうち日本人にも馴染みのある都市をいくつかご紹介します。

寧波(浙江省)
2019年のランキングでは新一線都市にランクインしていました。東南部沿海の港湾都市で、寧波舟山港は貨物の荷役量の重さ世界一を誇ります。

昆明(雲南省)
同じく、2019年のランキングでは新一線都市にランクインしていました。引き続き商業面での魅力は高く評価されています。民間航空会社の存在感も魅力です。

アモイ(福建省)
経済特区に指定され、商業面での魅力が高く評価されています。温暖な気候で、日本人にも比較的人気の観光地でもあります。

このほか、下記のような二線都市があります。
大連(遼寧省)
ハルピン(黒竜江省)
温州(浙江省)
紹興(浙江省)
蘭州(甘粛省)
長春(吉林省)
貴陽(貴州省)
済南(山東省)
石家庄(河北省)
無錫(江蘇省)ほか

観光地も見られるもののなじみの薄い三〜五線都市

最後に、三〜五線都市を5都市ずつご紹介します。

三線都市
楊州(江苏省)
洛陽(河南省)
フフホト(内モンゴル自治区)
桂林(広西チワン族自治区)
濰坊(山東省)ほか

四線都市
開封(河南省)
吉林(吉林省)
常德(湖南省)
孝感(湖南省)
麗水(浙江省)ほか

五線都市
漢中(陝西省)
遼陽(遼寧省)
卒節(貴州省)
雲浮(広東省)
新余(江西省)ほか


データ提供元:第一財経 https://www.yicai.jp/
※人口は各都市統計局の2018年末時点のデータを参照。

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