2020/09/17 デジタル&IT

【5G時代へ】5GがもたらすAR/VRの新体験(1)

写真:Pixabay

はじめに

今春、日本でも5Gサービスの提供が始まりました。とはいえ、接続可能エリアがごく一部に限られているため、多くの方にとってまだまだ実感が薄いかもしれません。しかし、中国ではすでに5Gを様々な分野に活用する試みが多くなされ、この点で日本をリードしています。

彼らの5Gについての考え方、取り組みを一人でも多くの日本人が知ることは、きっと経済再生への第一歩となるはず…。

そんな想いから、中信出版日本では『5G時代 — アフターデジタルをリードするコアエンジン』の出版を企画しました。中国通信技術研究の権威が、5Gの誕生、仕組み、社会への影響などを詳しく解説しており、5Gが今後の経済発展の核となる技術であることが読んで理解できると思います。

このWeb連載では、『5G時代』の中からポイントとなる部分をピックアップしてご紹介していきます。

5GがもたらすAR/VRの新体験(1)


中国におけるAR/VR技術

ネットワークや通信プラットフォームの分野では、中国は高い実力を発揮し、メガネ型ディスプレイ(VRメガネ)も世界トップレベルに到達しようとしている。しかし、そのほかの3つのキーテクノロジーの分野(VRインタラクション、レンダリング、コンテンツ制作)は、世界先進レベルとはまだ一定の隔たりがある。試行運用では結果を出しているが、産業への応用ではアピール力および影響力が不足している。
AR=拡張現実)
VR=仮想現実)
レンダリング=デジタルデータを視覚化、音声化すること)

AR/VR技術の活用分野
AR/VRは長い歴史をもつテクノロジーで、技術専門家だけでなく、一般ユーザーも我々の未来に不可欠な重要なテクノロジーだと信じている。

浮き沈みを経る中で、AR/VRがつねに狙いを定めているのは「軍事演習」「従業員トレーニング」「コンピュータゲーム」などの分野である。

AR/VRが社会的に普及しない原因は、端末機器が非常に高価であること、コンテンツが少ないことなどにある。しかしながら、5Gの応用シーンであるeMBBの広帯域により、AR/VRは急速に発展できるのではないだろうか?4Gではネットワーク遅延が原因で、AR/VRユーザーはよく立ちくらみやめまいを起こし、満足のいくユーザー体験を得られなかった。しかし、5Gの高速通信なら、AR/VRの素晴らしい体験をユーザーに届けられるのではないだろうか?
eMBB=4Gの約20倍という高速大容量の無線通信技術)

韓国におけるVRビジネス
2019年4月、韓国は5G_商用を推進し、通信キャリアは次々とVR事業を打ち出した。中でも、LGユープラス(LG U Plus)のARアプリケーション「U+AR」は、韓流スターやアイドルの360度映像を看板に掲げ、ARを通じて彼らとの写真撮影などを楽しめる。また、メインコンテンツとして、彼らの出演する動画、映画、ショー、そしてゲームなどを独占配信する。

SKテレコム(SK Telecom)のリリースした「5GX VR」は、アイドル、教育(VR英語など)、レッスン(VRフィットネスなど)、映画、文化(VR旅行、VR名画など)、ライブ配信(プロ野球のVR生中継)、ゲームなどのコンテンツを主力としている。


次回は、「5GがもたらすAR/VRの新体験(2)
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