2020/09/30 ビジネス

「eスポーツ都市」を目指す上海が他都市より有利な理由

写真:PIXTA

近年、世界的にeスポーツが盛り上がりをみせています。日本では家庭用ゲーム市場が比較的大きく、現在eスポーツの定番となっているPCゲームがあまり好まれてきませんでした。

では、お隣中国のeスポーツ市場はどういった状況なのでしょうか。

人気タイトルは世界的に定番の『League of Legends』(以下、LoL)や『Dota 2』といったPCゲームに加え、モバイルゲーム『王者栄耀(Arena of Valor)』など。ユーザーの母数が多く、世界のeスポーツにマッチした状況は、中国のeスポーツ市場拡大の追い風となり、「中国のeスポーツは進んでいる」と評価の声が聞かれるようになりました。

「eスポーツの中心地となる」上海市の取り組み

この盛り上がりとほぼ同時期に、中国が国を挙げて取り組んだのが、eスポーツ産業基地やeスポーツシティの建設でした。数ある中で存在感を示しているのが上海市。同市は政策において「eスポーツの中心地建設を支持する」と表明しており、着々とeスポーツのエコシステムを作り上げています。

業界団体である上海市eスポーツ協会は、2018年より「プロeスポーツ審判」の資格付与、2019年よりeスポーツ選手の登録制を開始。選手は上海市eスポーツ協会で選手登録を行うと、協会が開催するトレーニングへの参加、大会で好成績を収めた場合の報奨金の受け取りができるなど、サポートを受けられるようになります。eスポーツ選手は「遊んでいるだけ」というイメージを持たれることが多く、選手の登録制はこうした職業地位を向上させることに一役買っているようです。

また、同市はイベントの誘致にも成功しています。『Dota 2』の2019年世界大会「The International 2019」、『LoL』の世界大会「2020 League of Legends World Championship」は、ともに上海で開催です。

『LoL』の世界大会については、上海に本社を構えるBilibiliがパブリッシャーであるRiot Gamesと戦略的パートナーシップを締結、3年間の独占配信権を取得したことは記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。

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