2020/10/12 デジタル&IT

【5G時代へ】AI(人工知能)と5G

写真:Pixabay

はじめに


今春、日本でも5Gサービスの提供が始まりました。とはいえ、接続可能エリアがごく一部に限られているため、多くの方にとってまだまだ実感が薄いかもしれません。 しかし、中国ではすでに5Gを様々な分野に活用する試みが多くなされ、この点で日本をリードしています。

このWeb連載では、中国通信技術研究の権威が、5Gの誕生、仕組み、社会への影響を解説した書籍『5G時代』(中信出版日本)の中からポイントとなる部分をピックアップしてご紹介していきます。


AIは産業チェーンを革新する


今後の情報時代のおもな発展方向として、AI(人工知能)の「知覚」「認知」「行動」の3つの方向性はひとつたりとも欠かせないが、5G時代では認知が最も重要となる。ところが、5G時代が到来しても、AIの核心となる認知能力を5Gの力では実現できないでいる。

近年、中国ではスマートフォンやアプリケーションが普及し、通信ネットワークや端末がもたらす事業も日々拡大して、これらに囲まれた生活環境が習慣化した。通信システムにAIの産業への応用ケースを積極的に導入することで、産業チェーンの革新を推進する。

AIはセキュリティ、金融、交通、教育、医療などの分野と次第に深く融合し、活用シーンを徐々に拡張している。ディープラーニング、音声認証、顔認証などのテクノロジーは、クラウドサーバーでデータのトレーニングと推論を行う。

5Gネットワークの構築にともない、クラウドとモバイル端末の遅延は改善され、データの転送速度は向上、ユーザー体験は大幅に改善した。一方、携帯電話の性能も向上している。一部の演算ニーズの小さいアプリケーションをモバイル端末で完成させ、活用シーンを柔軟化し、データのプライバシーを保護する。スマートフォン自体にもAIテクノロジー、すなわちシステム構造や業務用アプリケーションのAI化を促進し、一定の進化を遂げた。

相応の規範や定義がまだなされていないものの、汎用チップはすでに必要な計算力を基礎として開発されている。今後はソフトウェアとハードウェアの連携によるテクノロジーのブレイクスルーが期待される。

現在、すべてを公式化でき、すべての計算が可能となった。計算によって検証と管理が実現されたが、多くの問題の本質的な認識が不足している。「万物はすべて計算」という原則に対する認識が欠如し、そこで「計算可能な知能」という着地点を見出した。何が知能なのか、知能は計算できるのか、コンピュータは人間の知能をもてるのか、我々は今もなお探求を続ける。この知能の本源の探求こそがAIの本質である。

情報インフラとして、5Gは膨大なビッグデータと高速な情報通信をもたらした。これらのデータや情報は、スマート化の課題でもありチャンスでもある。

じつは、5Gのシステム自体もスマート化の必要があり、CT(通信テクノロジー)のIT化(情報テクノロジー化)がこれを可能にする。5Gシステムがスマート化に成功すれば、未来の6Gがもたらす時代に多くの可能性を期待できるだろう。


次回は、「5G時代のビッグデータ」

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