2020/11/11 デジタル&IT

8K映像から透明液晶・IoTまで!ディスプレイメーカーBOEが描く「ディスプレイ」の近未来

(編集部撮影)

2011年に設立し、これまで日本市場でディスプレイの販売を行ってきたBOEジャパン株式会社。近年ではソフト面にも力を注ぎ、8K・デジタルサイネージを始め、トータルソリューションでの提案を行っています。2020年に入り、新型コロナウイルスが猛威を振るう中、マスクをしたまま顔を認識し、体温を測定できる「非接触体温測定顔認識システム」の販売も開始。多くの引き合いがあったといいます。

今回は、BOEジャパンの久保島 力社長に同社の持つ最先端のディスプレイ活用法をうかがいました。

――ディスプレイメーカーである御社では、近年ディスプレイ(ハード)の販売以外に、ソフトに関する取り組みも目にします。この転換点はどこにあったのでしょう?

「これまであったものを変化させ、イノベーションを起こさなければいけないと考えたのは、ディスプレイ販売において、ある程度までシェアを拡大したタイミングですね。ちょうど2013年ごろでしょうか。IoTやAIなどの言葉が聞かれるようになり、これからもっと事業を拡大させていくにはこうした分野も取り入れていかなければと思いました。

同時期に新たなイノベーションとして取り組んだのが8Kです。私は2012年末、弊社の北京研究所で8Kをはじめて目にし、その時に『これはディスプレイの大きな転換点になるぞ』と思いました。


久保島力 社長(編集部撮影)

8Kを見せるにしてもディスプレイだけではだめで、映像が必要になります。そのときに思ったのは『8K市場は開拓ではなく、育成だ』ということ。ニーズはおろか、産業も成立していない状態でしたので、自社で映像(コンテンツ)を作ったり、8Kが普及するためのインフラづくりに尽力したりしました」

8Kへの「のめり込み方」はかなりのものだったようで、久保島社長みずからカメラを持って8Kの映像を撮りに出かけたことも少なくなかったそう。

――4Kすら普及しきっていない現状のため、8Kというとなかなか想像ができない世界のように感じます。

「そうですね。だからこそインフラづくりで、だれでも8Kにアクセスできるような環境を作っていきました。8Kは画素がこれまでと比較してケタ違い。ぜひ弊社の8Kサロンでどんなものか確認してみてください」

8Kサロンでは、16枚のパネルを一面とした大型の映像を鑑賞。次々と切り替わる美しい映像を見ていると「ここからの3枚に注目すると8Kのきめ細やかさがよくかわります」と言われたのが下記の画像。

2K
2Kの映像

こちらが2Kです。

4K
4Kの映像

続いて、4K。


8Kの映像

そしてこちらが8K。8Kは、高い画素数で細かい色の構成ができ、立体的な深みのある映像を感じることができます。

――きれいな映像を提供できるKですが、そうするとデータ量がかなり大きそうです。

「4Kが約800万画素、8Kはその4倍近く約3,300万画素です。従来の2Kと比較すると実に16倍にもなります。これを一般的なインターネット回線にのせるため、8K映像のエンコード・伝送・クラウド・配信・表示を一気通貫で構築できるシステムを自社で実現しました。これを使えば世界中の人がいつでも8Kの感動を楽しむことができるというわけです」


「8K Viewtopia クラウド・プラットフォーム」(編集部撮影)

8Kのライブ映像をスムーズに見ることができるこちらのプラットフォームは久保島社長も太鼓判。


これまでの受賞歴(編集部撮影)

CEATEC AWARDやデジタルサイネージジャパンでグランプリを受賞するなど、その技術・取り組みはすでにお墨付き。今後、8Kはスポーツ観戦や映像作品の鑑賞はもちろん、顕微鏡のように拡大しても鮮やかに映し出す性質から医療の分野での活用に期待されているのだそうです。

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