2020/11/05 グルメ&イベント

中目黒で隠れ家発見!中国茶喫茶店で最高級ウーロン茶「岩茶」を堪能してきました

東京・中目黒は近年若者に人気の街。そこにたたずむ隠れ家的なカフェ、それが「岩茶房(ガンチャボウ)」です。駅から徒歩5分ほどの立地ながら、その趣は都会の喧騒を忘れさせるようです。今回は岩茶房の創設者である佐野典代さんにお店のこと、そして最高級ウーロン茶・岩茶の奥深い世界をうかがってきました。

【写真14点】優雅な時が流れる岩茶房

岩茶房

岩茶房を開いたきっかけは「夢」



武夷岩茶とは、福建省北部の武夷山で育った太古の岩のミネラルを含んだウーロン茶の一種。1988年に岩茶房を設立して以来、ひたむきに中国の高級ウーロン茶「武夷岩茶(ぶいがんちゃ)」を提供しています。

なぜこのカフェを開いたのかと聞くと、「きっかけは夢だった」といいます。1984年に、ひょんなことから中国の福建省へ旅行することになった佐野さんは、そこでお茶で酔っ払った状態「茶酔(チャーズイ)」を体験。その後、1987年に突然夢の中で「お茶があるお茶がある…」という声を聞き、「岩茶を提供する場所を作らなければ!」と思い立ったといいます。



勢いそのまま中国へ行き、「岩茶を日本で提供したい」と現地で伝え、お茶を譲ってもらうことになります。そして、1988年に岩茶房をオープン。「岩茶を日本で提供することに尽力してくれた中国の関係者へ、しっかりとやっていることを伝えたい」という気持ちで営んでいるといいます。

おすすめの岩茶は人によって異なる

岩茶

岩茶房では、様々な種類の岩茶を扱っており、初めての方は迷ってしまうかもしれません。何をいただくか迷った方は、今の気分やどんな気分になりたいか伝えると、最適な岩茶を選んでいただけます。

筆者は「忙しい日が続いているので岩茶でほっとしたいですね」と伝えると、「深みがあるものと、香りが高いもの、どっちがいいですか」と聞かれ、「深み」を希望。それなら…と「鳳凰水仙(ほうおうすいせん)」をセレクトしていただきました。

鳳凰水仙

鳳凰水仙の価格は2,000円。決して安くはないものの、1回頼めば7~8回出すことができるそうです。何杯もお茶を楽しみながら、長居をするのもかまわないのだとか。「この茶房の目的は、あくまで岩茶をしっかり味わっていただきたいということですから」といいます。鳳凰水仙いただいてみると、深みのある味わいふわっと口の中に広がります。最初の一杯を飲み終わるころには、指先がポカポカと温かくなってきました。

鳳凰水仙

そして、四煎目の写真がこちら。一煎目に比べると色は薄いものの、飲んでみると不思議なことに甘みが増しているようにも感じました。「一煎目が好きな人、二煎目が好きな人、人によって好みが分かれます」とのこと。これは、何杯も淹れることができる中国茶ならではの楽しみ方なのかもしれません。

サンザシ

注文するとお菓子もついてきます。手前の棒状のものはサンザシのお菓子。甘すぎず酸っぱすぎず、ほどよくフルーティーな味わい。奥の赤い食べ物はデーツ(なつめ)です。ともに自然な甘さのため、お茶にかき消されることなく、またお茶をかき消すことなく、味わうことができます。

店内での楽しみ方は人それぞれ



店内はとてもゆったりとした座席で、優雅な時間が流れます。岩茶以外にも武夷山紅茶(1,400円~2,500円)や岩茶以外の中国茶(800円~1,200円)もラインナップ。また、お食事やデザートとしてジャージャン麺(1,000円)と本格中華がゆ(700円)、そしてココナッツ豆腐(500円)を提供しています。岩茶と一緒にお食事をいただけば、心はすっかり中国へ行くことができそうです。



店内には本棚があり、お茶関連の本も充実。ゆっくりお茶を楽しみながら、お茶について学ぶのもよさそうです。



佐野さんにお話をうかがっていると、何度かこちらの様子をうかがいに来ているかわいい“看板猫”の姿を見つけました。取材中にちょっといたずらをしてしまい、しおらしく反省する場面も。

茶葉の購入も可能 、家で淹れるには?

岩茶房

自宅用に茶葉を購入することも可能。スモモ大の急須に一回5gほどの茶葉を入れていただくのが、スタンダードな楽しみ方だといいます。日本茶とは異なり、中国茶の場合は沸かしたお湯は冷まさず高温のまま淹れます。

もし、夜に数回淹れて次の日も飲みたい場合は茶葉を急須に入れたままにして、翌日また熱湯を注げば再度いただくことができるそうです。ただし、冷蔵庫に入れると茶葉の酵素が破壊されるため避けてほしいとのこと。出がらしになった茶葉は植物の肥料としてまくことも可。

もし、何を飲んでいいかわからないという場合はお店の方に聞いてみると、その時の自分に合ったお茶を一緒に選んでいただけますので、ぜひ聞いてみてくださいね。



「中目黒にこんな隠れ家があったのか…」と思わずにはいられない、ホッとしたひと時を過ごすことができました。中国は福建省、武夷山で岩茶を育て続ける茶師・劉宝順さんと直接やりとりしているだけあって、佐野さんやお店の方が今年の出来やお茶の細かい味わいなどを熟知しており、提供される岩茶はどれも逸品。

中国茶が好きな方はもちろん、忙しい日々を送っている方は、ぜひ一度、味わい深い岩茶の世界を堪能してみてはいかがでしょうか。

岩茶房
住所:東京都目黒区上目黒3-15-5 1F
電話番号:03-3714-7425
営業時間:12:00~17:00(L.O. 16:30)
定休日:日、月、祝日

※記事公開時の情報です。
※価格は消費税込み価格です。価格や情報は現在とは異なる可能性がありますので、詳細は公式サイトなどでご確認ください。

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