みなさんは、中国の観光スポット「烏鎮(うちん)」をご存じですか?烏鎮は上海と杭州の真ん中浙江省嘉興市に位置する水郷古鎮。水郷古鎮とは「運河沿いに広がる古い町」のことをいいます。
今回は、2018年に筆者が「烏鎮」を訪れた際の訪問記をお届けします!
癒しの水郷「烏鎮」の様子浙江省を含む長江流域の江南地方は、交通の要衝として水運で栄えたため、烏鎮のような古い街並みが残る水郷古鎮が数多く存在します。都会の喧騒から離れ、ゆったりとした雰囲気を味わうことができる、近年注目の観光スポットとなっています。
上海から烏鎮へのアクセスは?
私が烏鎮を訪れたのは2018年のゴールデンウイーク。中国人の友人の車で上海市内から烏鎮に向かいました。ちょうど中国の労働節(メーデー)と重なってしまったので、混雑を予想して早朝に出発。車で2時間ほどかかりました。
車で行く方法以外にも、上海市内からのアクセス方法はいくつかあります。
まずは、上海市内からの長距離バス。バスは上海南バスターミナル(上海長途客運南站)や上海人民広場などから出ており、50元(約800円)ちょっとで乗車可能。市内から直接烏鎮まで行くことができる安くて便利な方法です。予約サイト等で確認すると所要時間は約3時間のようです。
また、上海浦東国際空港から烏鎮行きの長距離バスも出ているため空港から直接向かいたい方にはおすすめです。
高速鉄道とバスを乗り継いで行く方法もあります。上海虹橋駅(上海虹桥火车站)から高速鉄道で桐郷駅(桐乡火车站)へ行き、そこから烏鎮行きのバス(K282)に乗れば到着します。
渋滞により手前から歩いていくことに
友人の車で烏鎮の近くまで行ってみると、渋滞が発生するほどの混みよう。仕方なく、筆者と友人は少し離れた駐車場に車を止めて、歩いて烏鎮まで行くことに。少し距離がありましたが、ノスタルジックな雰囲気を感じながら、散歩気分で歩きました。
ようやく烏鎮に到着!チケット売り場へ向かいました。烏鎮は「西柵景区」と「東柵景区」に分かれており、それぞれチケットが必要になります。私たちは、規模が大きく有名な西柵景区に行くことにしました。
公式サイトを確認すると、2020年12月現在、西柵景区・東柵景区の共通チケットは190元(約3,000円)。西柵景区のみは150元(約2,380円)、東柵景区は110元(約1,740円)となっています。
小舟に揺られながら西柵景区のなかへ
西柵景区の入り口を抜けると、大きな湖(元宝湖)と船着き場が見えてきました。上記チケット料金と別で費用が掛かりますが、西柵景区では船頭さんが漕ぐ小舟に乗ることができるため、さっそく乗ってみることに!
小舟に揺られて湖を抜けると、目の前にはどこまでも続く運河とそれに沿って佇む古民家。観光客で混みあっていましたが、運河の流れと情緒あふれる街並みに、一気に心癒されました。
江南の古き良き時代を感じられる街並みや、運河にかかる石造りの橋に思わずうっとり。
また、水面に映る古民家と草花とのコントラストも見事でした。