2021/02/12 ビジネス

“世界4位”の中国ビールが日本上陸していた 目指すは「中華料理にはハルビンビール」のポジション

中国最北端の省・中国黒竜江省、ここに中国の大手ビール会社「ハルビンビール」があります。日本ではまだ知名度が低めですが、中国で暮らしているとおなじみのブランドの一つ。筆者も中国の大連へ留学していた際は、よく見かけていました。

【画像】ハルビンビールのビンに施された親会社名

2020年、ハルビンビールが日本で販売を開始したという情報をキャッチした編集部は、日本総販売元のハルビンビールジャパン株式会社に取材を依頼。常務取締役の長岡祐樹さんにブランドのこと、その味わいについてうかがいました。

日本進出の背景は? 



中国黒竜江省哈爾濱(ハルビン)市に設立されたビール会社が「ハルビンビール」ですが、現在はバドワイザーでおなじみのベルギー「アンハイザー・ブッシュ・インベブ」の傘下企業となっています。

そもそも今回なぜ日本市場で売り出そうという話になったのでしょうか。

ハルビンビールジャパン株式会社が立ち上がったのは2020年10月ですが、そもそもの輸入・販売は2020年1月に株式会社SWINGが開始したのだといいます。この株式会社SWINGがハルビンという土地に深いゆかりがあったため、それまで日本では展開されていなかったハルビンビールを日本で発売しようと考えたのがそもそもの始まりだったのだそう。

では、ハルビンビールジャパン株式会社とはどういった役割を担っているのでしょうか。

「せっかく輸入できる体制が整ったものの、日本で確固とした販売網を広げていくにはしっかりと営業体制を構築する必要が出てきたんです。そこでハルビンビールジャパンという会社を設立し、輸入を行うのが株式会社SWING、販売全般を行っていくのがハルビンビールジャパン株式会社という役割分担で、われわれが現在鋭意営業中という状況です」

ハルビンビールを知るための3つのキーワード



画像:ハルビンビールジャパン


日本での知名度はまだ低いものの、国際的な評価も高いというハルビンビール。そんなハルビンビールを知るためのキーワードを3つうかがいました。

中国最古のビール会社
1900年にロシア人が創業したというハルビンビールは『中国最古のビール会社』。日本でも知名度の高い中国ビールメーカーはいくつかありますが、その中でハルビンビールが最も長い歴史を持ち、中国ビール工業の原点であるというのは知らなかった方も多いのではないでしょうか。

世界第4位
ブランド価値評価を行うイギリスのコンサルティング会社「ブランドファイナンス」が公表した2019年度の「最も価値のあるビール会社TOP10 」でハルビンビールは第4位にランクイン、日本・中国を含めたアジア勢ではトップだったそう。日本では2020年から本格的に市場参入となりましたが、すでに北米市場にはかなり力を入れており、NBAの公式スポンサーも務めているといいます。

キャッチフレーズ「一起哈啤(イーチーハーピー)」
「一起(イーチー)」は日本語で「一緒に」という意味。「哈啤(ハーピー)」はハルビンビール(哈爾濱啤酒)の略称で、本国ではこの呼び方で親しまれているのだといいます。ハーピーという音が英語の「ハッピー」と似ており、「一緒にハルビンビールを飲んでハッピーになろう」という意味が込められているそうです。

中国のビールは味がうすいといわれるが…?

中国のビールは非常に安いのが特徴。場合によっては「水より安い」といわれることも。ただし、日本のビールに馴染みのある方からすると「中国のビールは薄くて味がしない」といわれることあります。この点についてうかがうと、ハルビンビールの味わいは少し違うといいます。

「ビールはその土地の気候や風土、料理に合わせて作られているのが特徴です。この特徴はハルビンビールにも表れています。ハルビン市は北海道の気候に近く、料理は水餃子をはじめ、日本の家庭料理に近いラインナップが多いため、ハルビンビールは中国のほかのビールと比較して濃厚で、日本のラガービールにも近い味わいです。ですので、日本のビールが好きな皆様にも好んでもらえるのではと考えています。もちろん、中国料理全般との相性も抜群ですよ」

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