2021/02/18 カルチャー

「映画の世界観に衝撃」「ボカロにはまった」中国人留学生が「日本」を選ぶ理由を聞いた

写真:PIXTA

電車に乗れば中国語が聞こえる、街に出れば中国人がお買い物をしているという状況が当たり前の光景になりました。出入国在留管理庁の公表している2020年6月時点の統計によれば、在留中国人の数は約79万人とされています。

また、同統計によると、約12万人もの中国人留学生が日本で学んでいるといいます。

【関連】「見ているこっちまで寒くなった」中国人が日本で感じたカルチャーショック

では、中国の若者はなぜ日本を目指すのでしょうか?彼ら、彼女らはどのように日本語を学び始めたのでしょうか?大学院生2人と大学生8人に話を聞いてみました。

日本文化とのファーストコンタクトは「アニメ」

筆者が学生時代を過ごした1990年代を振り返ってみると、中国人留学生のイメージは「苦学生」でした。バブル景気の余韻が残る中、将来への不安をあまり感じることなく遊んでばかりの日本人学生。それを尻目に、先進的な日本に学ぶため来日し、勉学に勤しんでいた中国人留学生たち。

そこから30年ちかくたった今、中国人留学生たちはなぜ日本に興味を持ったのでしょうか。

聞いてみると、10人中8人はアニメが日本との出会いだったといいます。子どもの頃にテレビ放送されていた日本のアニメ『名探偵コナン』などを手始めに、『パプリカ』や『ラブライブ!』『バクマン。』など、比較的新しい作品もネットで視聴するようになったそうです。また、初音ミクに代表される「ボーカロイドにはまった」という学生もいました。

北野武監督の映画の世界観に衝撃を受けたという学生と、アイドルグループ「嵐」に憧れたという学生も1人ずつ。

筆者の肌感覚では、数年前から「アイドルのコンサートに行ってきました。日本に来た最大の理由はそのアイドルのためです」という女子学生の声が、ちらほら聞こえ始めたように思います。その留学動機に、留学生の意識の変化を感じたものです。

「MUJI」(無印良品)をはじめとする日本製品の「人にやさしい」デザインに感動したことが、日本に興味を持ったきっかけだという学生もいます。テクノロジーではなく、デザインが興味の対象とされる点も日本に対する意識の変化が現れているように感じます。

このほか、「両親との日本旅行で興味が深まった」という学生が2人ほど。中国人にとって海外旅行も留学も特別なものだった1990年代には考えられなかった回答です。

RECOMMENDEDおすすめの記事


関連する記事

ランキング