2021/02/15 ビジネス

中国の「漫画アプリ」市場を読み解く 進む「ウェブトゥーン化」と投げ銭制度

写真:PIXTA


中国の漫画アプリはウェブトゥーンなのか

漫画アプリ内の作品には、「ウェブトゥーン」といわれる韓国式の縦スクロールと、横にめくっていく従来のコミック方式を採用したものの2種類があります。

上記であげた中国の漫画アプリはいずれも、“基本は”縦スクロール型が採用されています。

テンセントのアプリ「騰訊動漫」で人気を博し、日本でもアニメ化された『一人之下』や『縁結びの妖狐ちゃん』は縦スクロールながらも、従来方式のコマ割りで展開されています。こうしたコマ割りを採用した作品は、アプリ内で「横スクロール」も選択することができます。つまり、一コマを縦につなぐ見せ方をとる純粋な「ウェブトゥーン」とはいえません。

このように、縦と横の見せ方が混在する中国の漫画アプリですが、それでも近年はウェブトゥーン作品が多くみられます。特に、少女漫画はそれが顕著で、各プラットフォームのランキングTOP10を見ると8~9割はウェブトゥーンとなっています。これを見るに少女漫画は、従来の見せ方から韓国のようなウェブトゥーンに移行したということができそうです。

一方、少年漫画はさほどウェブトゥーンの影響は受けていないようです。日本のコンテンツとの親和性が高いといわれるビリビリが運営するアプリのランキングを見ると、2021年2月3日時点でTOP10の中には日本の漫画作品が6つランクイン。また、同日に確認したテンセントのランキングでもウェブトゥーン作品は5タイトルにとどまります。中国のウェブトゥーンに関しては、「日本より多く、韓国より少ない」という印象です。

投げ銭で作者を支援する仕組みとは

近年、日本の漫画業界では、この韓国発「ウェブトゥーン」が従来のコミックにとってかわるのではないかという指摘がされています。しかし、今後は中国のコミック業界にも注目しておくべきだと考えられます。

その中でおさえておきたいのが「投げ銭」制度です。

中国の漫画アプリには、ライブ配信アプリなどにも見られる「投げ銭」を採用しているところがいくつもあります。ユーザーはより直接的な方法で作者を支援することができ、この投げ銭の数に応じて作者はインセンティブを受け取ることができます。

RECOMMENDEDおすすめの記事


関連する記事

ランキング