世界遺産にも登録されている北京の「故宮(紫禁城)」は、定番の観光名所です。ユネスコ世界文化遺産には、1987年に登録されています。
かつて明・清時代の皇族たちの住居であったことから、歴史を題材にしたドラマや映画のロケ地にもなっています。
その豪華絢爛な外観と、悠久な歴史を物語るかのような壮大で厳かな雰囲気を肌で感じようと、中国国内はもちろん世界各国から多くの観光客が訪れています。
【画像7点】鳥が飛び立つと絵になる紫禁城「午門」の前今回は、2019年に私が「紫禁城」を訪れた際の情報をもとに、その見どころや楽しみ方をご紹介いたします。
紫禁城とは?
公式ウェブサイトをみると、紫禁城は、明朝3代目の皇帝である永楽帝が国を統治していた1406年に建てられ始め、1420年に完成。そして、1421年に南京から北京に都を遷してから中国最後の皇帝である宣統帝溥儀が退去する1924年までの約500年間、皇居として使われていたそうです。1925年からは「故宮博物院」として開館し、一般開放されています。
アクセス方法
故宮博物院へのアクセスは地下鉄が便利です。北京地下鉄1号線に乗り、「天安門西駅」もしくは「天安門東駅」で降車します。故宮博物院の入館口である午門まで徒歩で15分ほどです。
「天安門」をくぐり抜けて「午門」へ

最寄り駅である天安門西駅を出て、まず向かうのは紫禁城の城門「天安門」です。

私が訪れた2019年11月はちょうど建国70周年記念の時期だったので、多くの観光客で賑わっていました。飾り付けされた広場はとても華やかできれいでした。
天安門広場を抜けて向かうのは、紫禁城の入館口である「午門」です。入場チケットはここで買います。2021年2月現在、公式ウェブサイトを確認すると4月1日~10月31日のハイシーズンは60元(約990円)、11月1日~3月31日のローシーズンは40元(約660円)となっています。

ここでは、紫禁城の歴史について解説してくれる音声ガイドもここでレンタルすることができます。理解を深めながら観光を楽しみたい方にオススメです。
観光客向けに英語のガイドもあるので初めて訪れる方や、中国語がわからない方には便利です。
広大な紫禁城の南には「午門」、北は「神武門」、東は「東華門」、西は「西華門」と、東西南北それぞれに門が設けられています。「午門」という名前の由来は、紫禁城からして午(南)の方角にあることが由来しています。

私が訪れた時は、ちょうど鳥の大群が飛んでいて、朱赤の城壁に白い鳥の色が映えていて、とても綺麗でした。