2021/03/15 ビジネス

中国IT企業「ネットイース(網易)」 売上げの約7割を占めるゲーム事業を解説

写真:PIXTA

日本では『荒野行動』のゲーム会社として認識されている網易(以下、ネットイース)。売上げの中心はゲームではあるものの、それ以外の事業も行っています。本記事ではあまり知られていないネットイースの事業を簡単に紹介し、収益の柱であるゲーム事業について掘り下げていきたいと思います。

中国IT企業ネットイースとは

ネットイースとは1997年、丁磊(ディン・レイ)氏が広州で創業したIT企業です。

検索サービス・メールサービスの提供からスタートし、2001年には収益の柱となるオンラインゲーム事業に着手。その後、2006年にオンライン教育サービス「有道(Youdao)」、2013年に音楽配信プラットフォーム「網易雲音楽(NetEase Cloud Music)」、2016年にECプラットフォーム「厳選(Yanxuan)」をローンチしています。


NetEase 2020年第4四半期決算報告資料より作成

2020年の第4四半期の売上げ構成は上記の通りで、オンラインゲーム事業がその約68%を占め、収益の柱となっています。Youdaoはネットイースの傘下企業として初めて単独でニューヨーク証券取引所に上場しているほか、その他事業も前年同期比41.3%の増加をみせており、それぞれ決して小さい事業ではないものの、それでもゲーム事業の存在感は圧倒的です。

PCゲーム時代に巨大化したゲーム事業

ここからはゲーム事業が現在までどういった成長をたどってきたのか少し詳しく掘り下げていきたいと思います。

中国は日本と異なり、家庭用ゲームが普及しておらず、ネットカフェなどで遊べるPCゲームが好まれています。そんな中、ネットイースの『大話西遊』や『夢幻西遊』など、自社開発のPCゲームは2000年代に多くのユーザーから支持を得ました。

また、ネットイースはActivision Blizzard(AB社)と提携しており、中国国内でAB社タイトルの代理運営も行っています。運営されている『StarCraft』や『World of Warcraft』、『Hearthstone』といったタイトルは中国でも人気が高く、eスポーツ競技としても親しまれています。

このようにPCゲーム時代、ネットイースのゲーム事業は自社開発タイトルと海外タイトルの両輪で巨大化していきました。

モバイルRPG『陰陽師』の成功

2010年代中盤、市場ではモバイルゲームが隆盛を極めます。ネットイースの『陰陽師』、『夢幻西遊:モバイル版』、『第五人格(Identity V)』なども中国国内でヒットを記録。この中で特筆すべきはRPG『陰陽師』です。『陰陽師』はキャラクターボイスに日本人声優を起用するという新しい取り組みを行い、長期間ランキングの上位にランクインし続けました。

同タイトルはマンガ・舞台などのメディアミックス展開のほか、「ケンタッキー・フライド・チキン」や「招商銀行」とのコラボも実現しており、IPとしても急成長したタイトルでした。

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