2021/03/25 カルチャー

披露宴、ドレスetc.中国の「結婚費用」はいくらかかる?【恋愛・結婚事情】

写真:PIXTA

地方によっての違いは存在しながらも、結婚するカップルはほぼ「披露宴」を行う中国のブライダル。果たして、披露宴や結婚式諸々にどれだけの費用がかかるのでしょうか?今回は公開されているデータも踏まえて、中国のブライダルにかかる費用などをみていきましょう。

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ブライダルの市場データからみる中国結婚事情

まず少しマクロな視点から、中国における「ブライダル産業」はどのくらいの規模になるのでしょうか?

2020年6月に中国の調査・ビジネス情報アプリ「前瞻経済学人」では、中国のブライダル産業の市場規模を算出しています。それによると2019年には約2兆1,000億元(約34兆6,500億円)にまで達していることがみてとれます。ここには披露宴そのものだけではなく、ブライダル関連のドレスやジュエリー(指輪)、またウェディングフォトなどが含まれます。


出所:前瞻产业研究院「2020中国婚庆产业市场规模分析」のデータを元に筆者作成

2020年は新型コロナウイルスの影響で大人数の集まりが規制されたこともあり、披露宴が延期になったりといったことが影響しているため、若干の下落が予想されています。しかし全体としては上昇傾向にあることから、今後も2兆元レベルの規模が継続するのではと予想されています。

こうしたデータをみると「中国は人口が多いから」と思われるかもしれません。しかし、下のデータは意外な事実を伝えています。中国の婚姻登記、すなわち婚姻届けを提出・受理されたカップル数の推移です。


出所:中国民政部のデータを元に筆者作成

これをみると、結婚カップル数は2015年から減少を続け、2019年には1000万組を下回り927.3万組と減少しています。

民政部が2020年2月時点で公表しているデータによると813.1万組と前年を大きく下回っています。2020年は新型コロナウイルスの影響もあったかと予想されますが、それにしても大きな落ち込みです。

日本では、結婚適齢期の消費者の所得が上がらず、経済的な理由から披露宴や結婚式をあきらめるという話も聞かれます。しかし前述のように、中国では「結婚カップル数は減少しながらブライダル市場自体は拡大を続けている」という不思議な状況がみてとれます。

それは結婚者数の減少の背景にあるのが「1人を好む」「自由でいたい」という意識や、仕事・事業に集中したいという消費者が多く、特に大都市では晩婚化が進んでいること。しかし結婚するとなったら、披露宴には惜しみなく費用をかけるという姿勢がみえ、件数は減っても単価が上がっているのが、中国ブライダル市場の現状ということができるでしょう。

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